#04どこにいんだよ…

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でも… 結婚するしないは別の話 続けて言った 「でも、私はあなたと結婚するつもりも、あの屋敷で生活する気もない。 きっと私を選んだ理由も、そんな大した事じゃないんでしょう。 もう一度、お見合いの場を設けてもらった方がいいと思う。私は本当に無理」 『俺も無理だよ』 「はっ?」 『俺がお前を気に入った。理由はただそれだけだった。でももう決めたんだ。お前がいい。お前が欲しい』 「何言ってんの?会ってまだ数時間しか経ってないのに、お前が欲しいって…おかしいよ?」 って、私もこいつに安心感抱いてるじゃん 『俺だって訳分からねーよ。たしかに会ってまだ数時間なのに、俺の頭はお前で一杯になってんだよ。こんな事初めてで自分でもよく分からねーんだよ』 とにかく私は無理!そう言おうとした時 ポツポツと冷たい物が頭に落ちてきた えっ。雨… 『とりあえず、一度俺ん家に帰るぞ』 腕を引っ張られたが、振りほどいた これで帰ったら二度とあの屋敷から出られない気がして… 「私の事はほっといて。あんたは帰って…」
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