#05こんなの嫌なのに…

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どんどん強くなってくる雨の中、二人してびしょ濡れになりながら歩いている どしゃ降りの中、悶々としているものが分かるのに、そう時間はかからなかった 屋敷に着き、皆が慌ててエントランスまで走ってきた 急いでバスタオルを持ってきて、俺とさやかに渡してくれた 『さやかをお風呂場まで案内してあげて』 メイドに連れて行かれたさやかを見届けて、俺は自分の部屋のシャワーに入ると高井に伝えた シャワーから出て、しばらく部屋でボーッとしていた。 どうせさやかと結婚出来ないなら… 今すぐあいつをめちゃくちゃに抱いて、本当に最低な人間だと思われる方がマシなんじゃねーか もう希望がないと、自分でも理解できるほど心底嫌われた方がマシだ どうせ俺の手に入らないなら、この気持ち…壊してしまいたい… 思った途端スイッチが入った
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