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どんどん強くなってくる雨の中、二人してびしょ濡れになりながら歩いている
どしゃ降りの中、悶々としているものが分かるのに、そう時間はかからなかった
屋敷に着き、皆が慌ててエントランスまで走ってきた
急いでバスタオルを持ってきて、俺とさやかに渡してくれた
『さやかをお風呂場まで案内してあげて』
メイドに連れて行かれたさやかを見届けて、俺は自分の部屋のシャワーに入ると高井に伝えた
シャワーから出て、しばらく部屋でボーッとしていた。
どうせさやかと結婚出来ないなら…
今すぐあいつをめちゃくちゃに抱いて、本当に最低な人間だと思われる方がマシなんじゃねーか
もう希望がないと、自分でも理解できるほど心底嫌われた方がマシだ
どうせ俺の手に入らないなら、この気持ち…壊してしまいたい…
思った途端スイッチが入った
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