#01出会い

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#01出会い

私の名前は松阪さやか。 ある日突然、二人の男が私を訪ねてきた。 職場の部長から呼び出され、何事かと急いで事務所へ向かった。 事務所に入ると、黒いスーツを身にまとった二人の男がそこに居た。 「松阪さんでよろしいでしょうか?」 物腰柔らかく質問をされた 「はい、そうですが…どちら様でしょうか?」 私も柔らかく質問を返す。 「○○○○株式会社 代表取締役の使いの者です」 "……有名な会社の社長さんの使い?私に何の用だろ…そもそも私とは全く無縁な人。何の用だろ…" 色々と考えていると、グイッと両腕を二人の男に引っ張られ 「事情は車の中でお話しします。」 と、いきなり私を連れ去ろうとした。 部長に助けを求めたが、「おめでとう」そう一言つぶやかれヒラヒラと私に手を振っていた。 さすがに身体の大きな男二人を相手に、嫌がり抵抗しても何の意味もない 大人しく車に乗り込もうとした時、同僚の優子が走ってこちらへ向かってきた。 "助けが来たー!"なんて思っていたら 私のバッグを急いで持ってきてくれたらしい。 そして最後に「必ずgetしなよ!頑張ってね!」と可愛らしい笑顔でそう言われた 使いの男に、それでは参りましょう。と言われ、訳も分からず私は車に乗り込んだ セダンの後ろのシートに、両側に男達に挟まれ私は座った。
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