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その三
「将軍修行も馬術と将棋を経験した。しかし、将軍になるにはまだまだ未熟だ。もっと厳しい修行に耐えられるか祐ちゃん」
「はーい、そんことの訳ないでーす」
「おお やっと真摯に修行に取り組む気になってくれたか」
「でも、馬は嫌いでーす」
「うーん、なんと正直な 。しかし、馬に乗らなければどうするつもりだ。やはり徒歩将軍か駕籠将軍か輿将軍と呼ばれてしまうぞ」
「はーい、馬に乗らずにカニ将軍になります」
「カニ?ほんとにカニでいいのか祐ちゃん」
「やっぱり、カニは馬より嫌でーす」
「そりゃそうだろう。目指す将軍に似つかわしいのはカニよりは馬だろ。よし、ならばこれからの修行にも真摯に取り組めるな祐ちゃん」
「はーい、嫌々取り組みます」
「嫌々は困るが… まあよい祐ちゃんは最初の時もいやいや馬に乗ると言っていたからな。
それでは将軍修行!
その三 弓術 時には大将自ら弓矢を取り、勇み味方を鼓舞することも必要となる。それに海道一の弓取りと呼ばれ将軍となった者もいる。どうだできそうか?」
「はーい、海道一の弓取りは大雨の夜に寝込みを襲われそうだけど馬に乗らずに輿に乗って移動出来そうだからやりまーす 」
「祐ちゃん。微妙にマニアックな事なたとえを持ってきたな。その人物が将軍と呼ばれたたかどうかは怪しいが、珍しく祐ちゃんがやる気になったのだからまあよかろう。」
かくして祐ちゃん弓術体験
「よし、祐ちゃん。結びの一番が終わったぞ、土俵に上がれ。そうだ弓を下から上、そのあと頭の上で回して、弓を肩に担いで四股を踏んで、そうだ」
「なんか勘違いな事をやらされてる見たいだから土俵から落ちてオチってことにします。」
ドテっ!!
「祐ちゃーん!」
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