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将軍 その一
「将軍を 望む人集まれ!」
「私は征夷大将軍を望みます」
「祐ちゃん、 さすがに 征夷は望みすぎだ」
「では、寺社奉行を望みます」
「祐ちゃん それじゃあ 夢がないよ」
かくして 祐ちゃん 将軍体験。
「まず、将軍とは 当代にこの 人ありと言われるくらいの人物でなければ なれぬのだ。 分かるか?祐ちゃん」
「はーい わかりません」
「こまったもんだ。 それで、将軍を希望するとはなぁ。 よし、今から将軍修行だ。厳しいがついてこられるか?」
「はーい 自信ありません。」
「なんだ。そんな情けないことでは、九代目とか十代目くらいの将軍にしかなれんぞ。
まあよい、わしが、祐ちゃんを 坂上田村麻呂か乃木希典のような立派な将軍にしてやるからな。
それでは、まず将軍修行!
その一 馬術。
将軍たるもの馬くらいには乗れなければ格好がつかん。どうだ できそうか?」
「はーい 動物大嫌いです。もちろん馬も。」
「やる気があるのか! 動物が嫌いなら、木馬にのってもらうぞ」
「木馬はもっと嫌いです」
「ならば、生きた馬に乗るか?」
「はーい いやいや乗ります」
かくして 祐ちゃん馬術体験
「祐ちゃん 馬と一体になって走るんだ。 将軍だ将軍様がまってるぞ」
「はーい もう、お尻が痛いから、もう降ります」
「なんだ もう音を上げるのか? そんなことでは立派な将軍になれんぞ」
「はーい もうオチが見つからないから 馬から落ちて オチってことにします」
ドテっ!!
「祐ちゃーん!」
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