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その二
「将軍修行も佳境に入った。まだ続けられるかるか祐ちゃん」
「はーい続けたくありません」
「どうしてだ」
「やっぱり馬は大嫌いでーす」
「馬に乗れない将軍なんて、300年後の歴史小説に徒歩将軍とか駕籠将軍と書かれてしまうぞ」
「はーい、馬に乗らずに尼将軍になります」
「馬に乗りたくないから尼将軍とな。そんな安易な考えで立派な将軍になれると思っているのか、祐ちゃん」
「はーい、思ってます。」
「思っているだと。尼将軍になるのもそんなに甘くはないぞ。」
「・・・」
「いや 祐ちゃん。。あの、 別に。尼と甘を掛けた訳では ないのだ」
「・・・」
「 ・・ 。 よし!祐ちゃん、 それならば馬に乗らずとも北条政子のような立派な尼将軍にしてやるからな。
それでは将軍修行!
その二 将棋。
将軍たるものは大軍を率い、有象無象を束ね縦横無尽に采配を振って国家安寧の為に自国を勝利に導かねばならぬものだ。どうだできそうか?」
「はーい 将棋はよく分かりません。もちろん囲碁も」
「なんと情けないことを。よく分からなければまずは挟み将棋か五目並べからやってもらうぞ」
「はーい そうします。」
「祐ちゃん。・・ そうするのかい
では、しょうがない。徹底的に挟み将棋を仕込んでやる! 」
「はーい お願いします。」
かくして祐ちゃん挟み将棋体験
「祐ちゃん。この三日間、 よくこの修行に耐えた。これで敵がいても挟み撃ちで勝利できるぞ」
「はーい こんな姑息な手段は使いません」
「えっ。それでは今まで私は祐ちゃんに何を教えていたのだ。 それでいいのか?」
「はーい 今回もオチが見つからないから これで詰みと言うことでオチってことにします。 王手 飛車取り 投了!!」
「祐ちゃーん!」
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