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「よーし、そろそろ終わり!終わってないやつは明日までにやって俺に提出な」
「うっわ、補習決定かよ最悪!」
男子生徒が落胆する。
「ん?ああ、いや補習はしねーよ。お前らを真剣にやらせるための口実に決まってんだろ。おかげで楽で助かったぜ」
晴也の言葉に一瞬教室が静かになり、そして爆弾を投げたように盛り上がった。
「やったー!先生なんだかんだ優しいよね」
「先生まじ大好き」
喜んだり調子のいい生徒もいれば
「ひっでーー!」
「きたねえーそれでも先生か!」
なんてブーイングを飛ばす生徒もいる。こんな時に教師やってて良かったな、なんて思ってしまう自分は性格が悪いのかもしれない。
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