2人が本棚に入れています
本棚に追加
そしてその恐れていたことが遂に起こった。
オカマが左掌にカレーライスをスプーンから零したのだ。
案の定、餌を与えられた犬みたいにそれを食べてから掌をぺろぺろ嘗めた。
見守っていた俺は、おえ~!と思わず嘔吐を催し、呼び掛けずにはいられなくなった。
「おい!」
「なによ?」
「お前、金輪際、手皿で食うのは止めろ!」
「えっ、なんでよ?」
「女ならまだしも気味が悪いんだ!」
「えっ、どうして?」
「どうしてもこうしてもない!第一、マナーに反してる!」
「えっ、そうなの?」
最初のコメントを投稿しよう!