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そこで実験してみることにした。
私はミステリーに関してはド素人であり、まずミステリーは書けない。そこでホラーもので、しかも短編という範囲でなんの事前のとりきめなく、いきなりなにか書いてみようと思い立った。
まず何も考えず、いきなり文章を書き起こした。今回の短編の場合、冒頭の神前紗夜の台詞がそれにあたる。続いて、彼女の容姿を想像のままに書いてみた。そこから続く、少女の幻像の小ネタは以前からあったので、それをいきなりそこに差し挟んだ。この段階では、私にとっても神前紗夜は謎の人物だった。
それから結末がなにも決まっていない段階で『徘徊すべき欠落』という意味不明のタイトルを思いつきだけで付けた。そして最初の1000文字程度を適当に書いてエブリスタで連載を始めた。これは自分を追い詰めるための方策である。これで無理やりにでもひとつの短編を完成させる責務が生まれた。
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