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それ以降、思いつきのままに書いていった。神前紗夜はなにやら「ワケあり」の女だ。しかし、その「ワケ」は書きながら考えることにした。すると神前紗夜は少し(?)異常な二重人格者となり、物語の「俺」を痛めつける暴虐無人な「サイコさん」へと成長していった。
「サイコさん」が視る少女の正体と神前紗夜との関係性も途中で思いついた。そこまでいくとあとは書くのが楽になった。なんとなく小説のオチが見えてきたからだ。そしてこのアドリブ短編は一応、完成した。
ここで自分の書いたものを少し振り返ると、そんなに酷い失敗作にはならなかったと感じる。
『徘徊すべき欠落』という題名についても一応の説明がついた。私は、私の思いつきでしかないこのタイトルを自分なりに回収することができた。
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