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魔法荘にようこそ!-1958年の革命ー
A1広島の焼け野原(夜)
夜の闇の中に無数の青いリンの炎が浮かび上がる。
その向こう側に立つ7人の魔法女子の姿が、うっすらと浮かび上がる。
スーパー「戦争を止めることができなかった魔法女子は、1945年8月、忽然とその姿を消した」
スーパー「それから13年の歳月が流れた」
A2秋葉原の問屋街
その中に埋もれるように木造のアパート魔法荘が見える。
カメラ、魔法荘にしだいに近づいて。
A3魔法荘・茶の間
ちっぴー・みかりん・ふーみんが朝食の支度をしている。
ちゃぼ台のところに座ってマンガ本を読んでいるせなちゃん。
すっと、そのマンガ本を取り上げられる。
ちっぴー「(取り上げて)朝からマンガばっかり読んでいない」
りこぴん「(茶の間に入ってきて)おはようございます」
ちっぴー「美郷さんはまだ部屋かい?」
りこぴん「(出勤の支度をしていて)なんか、昨日の夜も映画会社からもらってきた課題の脚本書いていて、そのまま寝落ちしたみたいよ」
ちっぴー「しょうがないな」
A4同・美郷の部屋
ガラッと扉を開けて、ちっぴーが入ってくる。
ちっぴー「美郷さん、朝ごはんだよ。シャキっとして」
美郷、大きな眼鏡をかえていて、机につっぷしていたが、ぼーっと起き上がる。
A5同・茶の間
ちっぴーに連れられて、寝ぼけ顔の美郷が入ってくる。
その後ろから鍋を持って、こーちゃんが入ってくる。
こーちゃん「おかずができたよ」
目の前で、りこぴん、みかりんがちゃぼ台にお茶碗などを並べている。
ちっぴー「こーちゃん、悪いね。昨日の夜もライブだったんだろう?」
こーちゃん「昨日は参ったよ。ビバップのアドリブが凄すぎて、ボーカル入れるタイミングが難しくて」
ふーみんが、こーちゃんから鍋を受け取って皿に卵料理を盛り付けていく。
ちゃぶ台のまわりに七人が付いた構図。
一同「いただきます」
A6お茶の水のお堀端
桜が満開の中を、りこぴん・ふーみん・みかりんが歩いている。
三人、ふと足を止めて、桜を見上げる。
満開の桜―。
テーマ曲短く入って。
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