魔王城に突撃するがなぜか知らぬ間に魔王を倒していた

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1,魔王城に突撃 私は今、魔王城の目の前に居る。 魔王城に突撃しようかどうかを迷っている。 一人で突撃しても魔王を倒せるかどうかがわからないでいる。 こうなったら魔王城に突撃するしかないと決断をする。 私のお名前はミサミ・サルミで年齢23歳、女勇者。 さて、私は詠唱を開始すると強化魔法を自身にかけるのだった。 強化魔法をかける事によって私の能力は上がる。 「これで問題なく魔王の所まで辿りつけるわ」 私は剣を鞘から抜いて右手に持つとそのまま魔王城に突撃するのでした。 魔王城に入るとなぜか明るくて敵の情報がよくわかるのであった。 私は剣で敵を斬り倒していきながら、魔王が居る玉座に向かいます。 しばらくして魔王が居る玉座に到達すると 「魔王、覚悟!!」 何も反応がない。 これは一体どういう事なのでしょうか。 私は魔王が居る玉座に近づくと魔王が熟睡していた。 「ねぇ、魔王さん、起きて、敵が来てますよ」 魔王の身体を揺すっても起きる気配がない。 私は試しに魔王を剣で突き刺す事にした。 剣で突き刺すとしっかりと魔王の身体に傷を負わせる事が出来るので 私はこのまま倒そうかどうか迷っていると 「あ~あ、よく寝た」 と言いながら、魔王が目を覚ますのであった。 目を覚ました魔王は私に気が付くと 「あらっ、お客さん、魔王城にいっらしゃい、ゆっくりしていってね」 私はその言葉を聞いて 「私は勇者なんです、戦いませんか?」 「嫌です、争いは嫌いなの」 「そう言われても私は魔王を討伐しに来たわけで」 「そんなのいいじゃない、それより剣をしまって」 私は魔王に言われた通り、剣を鞘の中にしまった。 そして強化魔法も解除した私は 「お名前を聞いても宜しいですか?」 「はい、いいですよ、私のお名前はクリスティン・ミーサで魔王です」 「女性の魔王なんですね」 「はい、そうなんです、それよりお茶をしましょう」 魔王が詠唱を始めるとお茶を生成して私に渡してくると 「これ毒でも入っているんじゃ?」 「入ってないよ、飲んでいいよ」 「いえっ、クリスティンさんが飲んで下さい」 「わかったわ」 クリスティンはお茶を手に持って口元まで運ぶとゴクゴクと 喉を鳴らしながら飲み干していく。 するとクリスティンが 「ぐるじい、ぐるじいよ、助けて」 「敵なんで助けません」 「お願いよ、助けて」 魔王であるクリスティンが相当苦しんでいますが私は助けません。 「何て言うのは冗談よ、てへっ」 「まじひくわぁ!!」 この魔王は一体何なのよ、勇者である私が目の前に居るのに 戦おうとしないでさ、信じられない。 「………………」 「クリスティン?」 魔王であるクリスティンが急に動かなくなると私は魔王である クリスティンの胸に耳を当てると 「心臓の鼓動がしないわ、もしかして死んだのかな」 私はそのまま耳を胸に当てて心臓の鼓動がするかどうかを 確認すると 「心臓が止まっているね、これは死んでるわ」 どうやら私は知らぬ間に魔王を倒していたようでした。 こんな結末を誰が予想したでしょうか。 私もこんな結末になるなんて想像もしていません。 魔王を倒したことでこの世界に平和が訪れたのも事実。 これで私の役目も終わりね。 私もこれでごく普通の日常生活に戻れると思うと 嬉しくてしょうがなかった。 普通の日常生活が本当に幸せね。
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