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パン屋開業
それからの僕は眠りから覚めたかの如く
行動を開始した。
次の日、ハローワークに行った僕はパソコンでパン屋の求人に絞り検索。
3件ヒットして印刷した。
家に帰りベットに寝転んで三枚の紙を睨み付ける。
仕事内容、給与額、場所等々。
僕はその中から「独立応援します」と書いてあったパン屋に決めた。
作りたい物を自由に作るためには独立が必須だ。
聞きにくい事を、あらかじめ了解してもらえてるのは何とも安心した。
それから数日後そのパン屋の面接を受けて見事採用され、僕はパン屋としての第一歩を歩みだした。
そのパン屋は基本的に王道のパンを作っていた。それがお店のモットーらしい。
毎日、毎日、僕はパンを焼いた。
そして数日後、全てのパンを焼けるようになり、独立を決めた。
言い出しにくかったがオーナーに独立したいと伝えた。少し残念そうな表情をしたオーナーはすぐに納得してくれた。
何でもオーナーもパン屋を目指した時に修行をさせてもらっていたパン屋さんの後押しがあり、ここまで来たらしい。
入院中に知り合った麻衣と入籍もした。
麻衣は入院していた病院で働いていた看護師さん。僕のパン屋になる夢を支えてくれた人。
それからは足が棒になりそうなくらい、一緒に物件探しをした。
子供が生まれても一緒に過ごせるように店舗付きの住宅を選び、何とかオープン。
最初はなかなか客数が延びなかったけど、今では生活出来るくらい売れるようになった。
もちろん、おばさんの味に近いメロンパンも
店頭に並んでいるよ。
このメロンパン、結構評判が良くてファンも
つき始めた。
僕もそろそろ「人気のメロンパン」の
のぼりを出してもいいかも知れないな。
さぁ、今日も開店しますか。
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