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ん?どこで?
いつものとこってどこだろ?
悩んでいると、前の席から視線を感じた。
そちらを見れば目を逸らされるけど。
騒がしかったかしら?
でもそうね、先週までは静かだったのに、その日常がヤツのせいで壊されたようなもの。
そりゃ、周りのヒトも迷惑よね。
そんなことを考えながら仕事をしていると、いつの間にか終業時間になってた。
「お先に失礼します」
こんな時に限って、仕事はきっちり終わるし。
まだ終わらないらしい千雪ちゃんを残して出るのは忍びないけど。
会社の前、向坂の言っていた場所がわからなくて首を傾げる。
月曜に行ったカフェ以外思い浮かばない。
そこから今日まで、仕事終わって会うこともなかったもの。
…あぁ、そのカフェのことを言ってたのか。
それならそうと言ってくれればよかったのに。
一つスッキリして重たい足を動かそうとする。
なのに、進もうとしたら腕を掴まれた。
こんなことをするのは一人しかいないと振り向けば…
「…え、小川さん?」
そこにいたのは向坂ではなくて、自分の前の席の先輩で。
えっと、あたしはなんで小川さんに腕を掴まれているんだろう?
「なんで…なんでアイツなんだ」
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