ring.4

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「紛れもなくストーカーだと思います」 そんなストレートに言うなよ、千雪ちゃん。 なんのために俺が柔らかく言ったと思ってんだ。 隣を見れば、ホラ、やっぱり顔面蒼白になってるし。 小さく息をついてテーブルに片肘をつき、三木の頭を優しく撫でる。 「大丈夫です、先輩には私がついてますから!」 なんの対抗意識を燃やしたのか、俺を押しのける勢いで三木の手を握る。 千雪ちゃんを見て少しホッとしたような表情を見せたことに、若干イラッとした。 「ダメだよ、一楓は俺のなんだから」 「──っ呼び方、統一してよ…」 一瞬、俺を見て、でもすぐにソッポを向く。 何そのカワイイ行動、もうずっと名前で呼ぼうか。 「先輩、カワイすぎます!小川さんにも向坂なんてヒトにも渡しません!」 え、千雪ちゃん、どこから目線? 三木のこと溺愛しすぎでしょ。 知ってたけど、ここまでとは思ってなかった。 「イヤイヤ、俺のだからって言ってんでしょ?」 「ちょっ、さきさ…」 三木の肩をちょっと強く抱いて、ニッコリと千雪ちゃんを見る。 対抗心、というか独占欲が渦を巻いて。 相手が千雪ちゃんだろうと、三木を守るのは俺だから。
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