ring.7

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でも、ここで連絡するのは相手の思うツボ? みたいな感じがするし。 …うん、気分転換に出かけよう。 指輪、は…どうしようかな… もしかしたら会社のヒトに会うかもしれないし、外してちゃダメだよね。 出かけるには絶好の日和。 だからね、ブラブラ歩いてると見つかっちゃうわけですよ。 「先輩」 「こんにちは、千雪ちゃん」 「こんなところで会えるなんて、運命です!」 うん、何が? 今日も千雪ちゃんは絶好調。 「お買い物ですか?」 「まぁ、そんなところかしら?」 まさか千雪ちゃんに会うとは思わなかったから、指輪してないんですけど。 会わないと思ったのに。 右手を隠す行動が不自然だった気がする。 「ご一緒しても構いませんか?」 「え、でも、何か用事があって出かけたんじゃないの?」 「特にありません」 なんの予定もないのにここで断ることは気が引ける。 たぶん、詮索とかはしないと思うけど。 「…じゃあ、お昼まだだからつきあってもらおうかな」 「はい!おいしいお店知ってるんで行きましょう!」 千雪ちゃんの笑顔がめちゃくちゃ眩しい。
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