GREEN JET

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二千二十年の東京都内の昼頃 「ただいま〜!」 「・・・」 「あれ?おじぃちゃん!?」 「千野、こっちじゃこっち!!」 地下室から声が聞こえた。 「また、実験?今度は何?」 「ハッハッハッ!!見て驚くな!聞いて驚くな!」 おじぃちゃんの背後に壊れたばかりの冷蔵庫があった。 「あーーーー!!また、改造してる!」 「冷蔵庫型時間旅行機じゃ」 プルルプルルルルル、プルルプルルルルル、プルルプルルルルル 「あっ、電話!」 「もうすぐ完成じゃ」 千野は階段を駆け上がる。 「はいっ、もしもし」 「十兵衛はおるか?」 「いますよ」 「もうすぐ着くと言っとってくれ」 「分かりました」 階段の近くまで行き 「柳生さんがもうすぐ着くって!!」 「分かった!」 -五分後- バタバタバタバタバタバタバタ ピーンポーン 「はーい」 「大塚 十兵衛様は?」 「おじぃちゃん!!」 「分かっとるがな」 「いってらっしゃい」 「行ってくる」 ウィーーーーーーーーーーーン、バタバタバタバタバタバタ…… 「はぁ、静かになった」 玄関の灯を消して 「省エネ、省エネ」 と部屋中の灯を消した。 そして、実験室のあの冷蔵庫が気になった。 「もうすぐだって言ってたけど…」 スイッチらしき突起を押してみた。 ウィーーーーーン 「なっ、何?!」 冷蔵庫の中がひかり、ドアが突然開いた。 中から螺旋の風が舞い、吸い込んでいる。 「ちょっ、ちょっと、危なぃ!!」 千野は吸い込まれた。 バタン と、ドアが閉じる。 ピーンポーン、ピーンポーン 「ワシじゃ!灯も付けんと何しとる?!」 「・・・」 「あれ?千野!!」 「・・・」 「全く、出かけたか?」 ガチャ 「何処におる?」 「・・・」 地下室からの灯がもれている。 「千野〜。あっ!!」 降りて見ると正面に灯のともった冷蔵庫が立っていた。 「まさか!!」 一方。 ガシャン 「痛たたたた、何?」 目の前は薄暗くガラクタだらけ。 「何処?!」 ウィーーーーン、ガガガガ 「何の音?」 突然、赤いランプをつけたロボットが数人来た。 「ターゲット カクニンチュウ リストタイショウガイ ハイジョシマス」 「何、何。誰か!!!」 バゴーーーーーーーン 千野とロボットの間に上から見た目が違うロボットが突き破り降りて来た。 「大丈夫か?」 「えっ、誰?」 一旦間があり 「キサマ ダレダ」 「こいつのボディーガードだ」 一瞬だった。
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