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3.母がいた場所-1
真一郎は目を覚ました。
あまりの静けさに目が覚めた、といったほうが正しいかもしれない。
(……本当に、何の音もしないな)
静寂が耳に痛い、とはこのことか。
目を開けると、部屋の中はわずかに明るい。夜明けが近いのかもしれない。
冬の訪れを予感させるような、冷たく澄み切った空気が部屋の中を満たしていた。
ドアを開ける。ギイ、と少しきしんだ音が聞こえた。真一郎は廊下に出て、わざと足音を立てて歩いた。
ここは、あまりにも静かすぎる。自分だけが、周囲の世界に取り残されたかのように錯覚してしまう。
彼はその考えを取り払うように、やみくもに歩き回った。この屋敷は広い。歩いても歩いても、なかなか外に出ることができないのだ。
やがて歩いているうちに、真一郎は玄関ホールへとたどり着いた。
高い天井。曲線を描いて二階へとつながる階段。そして、大きな扉。
夜明け前の薄明かりの中、ここにも息苦しいほどの静寂が満ちている。
すると、何の前触れもなく扉が開いた。ひとりの少年が音も立てずに中に入ってくる。
「ジェム?」
真一郎は思わず呼びかけた。
「うん? ……ああ、真一郎。おはよう。もう起きていたんだね」
ジェムは少しだけ疲れたような顔をしていた。
「こんな時間にどこに行ってたんだ?」
「スカーレットを送ってきたんだよ」
「送ってきた、って……昨日スカーレットもここに泊まってたのか? ちゃんと親の許可はもらってるんだろうな……?」
余計なことだと思いつつ、一応、真一郎はそれを聞いた。
「うーん……」
ジェムは返答に困っているようだった。
「真一郎には、まだまだ話さないといけないことがたくさんあるんだったね……そうだ、ついてきて」
急にジェムは歩きだした。
「なんだよ急に」
「いいから、早くついてきて」
わけがわからないまま、真一郎はジェムの後ろを歩きだした。
*
ガチャリ、と鍵を開ける音がやけに大きく聞こえた。
「ここだよ……入って」
ジェムは手にした鍵をポケットにしまうと、その部屋に入った。
「暗いな……明かりはないのか?」
「なくても平気だよ。君も、このくらいなら見えるよね?」
「まあ、一応……」
話している間にも、ジェムは暗い部屋の中をどんどん進んでいく。暗いところでもよく見えるのだろう。
一方、真一郎はまだ目が慣れなくてゆっくりとしか進めない。夜明け前の薄明かりは、この部屋には入ってこないようだった。
玄関からジェムについて歩いてきて、狭い階段を上り続け、やっとたどり着いた部屋。おそらく、ここは屋根裏部屋なのだろう。天井は低く、真一郎は少し身を屈めて歩いていた。
足元には木箱がたくさん置いてある。中には箱に入りきらず、中身がおざなりに転がっているものもあった。どれもホコリだらけだ。
「ここだよ」
ジェムが立ち止まる。真一郎が追いつくと、そこは壁で、横長の小さな窓があった。そこだけが、穴が空いたように明るい。
「ここに何があるんだ?」
「窓をのぞいてみて」
ジェムに言われたとおり、真一郎はかがみこんで、窓の外を見た。
「……!」
思わず息をのむ。
窓の外は見渡す限り、すべて森だった。
森は果てしなく続き、他に何もない。
「何だよこれ……町がない……。人はいないのか……?」
よくよく見れば、木々が密集している場所、ばらけている場所と様々だが、その中に人が住んでいる場所があるとは思えなかった。
ジェムのほうを振り返る。少年は、こんなものは見慣れたという顔だった。
「……僕は生まれたときから、ずっとこの屋敷に住んでいるんだ。
僕の知る限り、外はずっとこうなんだよ。森がどこまでも続いていて、どこまで行けば終わりがあるのかわからない」
「どこかに人はいないのか? まさか、ここにしか人間が住んでいないってことはないだろ?」
皮肉を言いたげな表情でジェムは笑う。
「ここに住んでいる人間はいないよ。いるのは吸血鬼だけ。
森も同じようなものだよ。人間はどこにもいないけど、狼はたくさんいる」
「狼……?」
「人間たちがいうところの、『人狼』だよ。人の姿になることができる狼。あの森の中で集落を作って暮らしているらしいんだ。……僕も、あまりよく知らないけど」
ジェムも真一郎の隣に来て、外の景色を見た。
「狼が住む森って……もしこの家に襲ってきたら、お前だって危ないんじゃないのか?」
ジェムが笑う。作り笑いではなかった。
「大丈夫だよ、人狼はそんな凶暴な存在じゃない。スカーレットを見ればわかるよね? 人間たちと、そんなに変わりはないよ」
ジェムがさらりと言うので、真一郎は一瞬耳を疑った。
「スカーレットが、人狼?」
「そうだよ。あの森に住んでいるんだ」
真一郎はもう一度森の方を見た。スカーレットが人間ではないとは、まったく気がつかなかった。どう見ても、彼女は普通の少女にしか見えなかったのだが。
「スカーレットが来てくれるおかげで、僕は本当に助かっているんだ。会いに来てくれるだけで十分なのに、料理や掃除までやってくれて……」
真一郎は、昨日、屋敷内に人の気配がなかったことを思い出した。
「……なあ。まさかお前、ここに一人で住んでいるんじゃ……」
「うん、そうだよ」
ジェムは当然という顔でうなずいた。
「……家族とか、使用人とか、誰もいないのか?」
「昔は、いたらしいんだけど……」
言いかけて、ジェムは口元に手を当てた。あくびをかみころす動きだった。
「夜中、ちゃんと寝たのか? 子供は寝ろよ」
「吸血鬼は夜寝ないよ。昼間に寝て、夜になったら起きるんだ」
「ああ、そうか……」
真一郎には実感がわかないが、目の前にいる少年もまた人間ではないのだ。
窓の外は、もうずいぶん明るくなってきた。そろそろ太陽が出てきたころかもしれない。
「えっと、吸血鬼ってことは、太陽の光には当たらない方がいいんだよな。これから寝る時間なんだろう?」
「うん……でも、あと少しだけ」
ジェムの目が急に眠そうなものに変わる。窓から少し離れ、真一郎と向かい合った。
「マリエのこと……」
「またか……どうしてそんなに、母さんのことにこだわるんだ?」
真一郎の言葉に、ジェムが一瞬怒りの目を向けた気がした。
「……僕の一番大切なひとだから」
「だから、母さんは二十年以上前に死んだんだ。ジェムが会ったことあるわけない……」
口に出してから、真一郎は気がついた。ジェムは人間ではないのだ。人間の『常識』は通用しない。
「僕はね……こう見えても、君より長く生きているんだよ。
君が生まれるよりも前、マリエはここで暮らしていたんだ。僕と一緒に」
「……そうだったのか」
真一郎はジェムから視線を外し、あたりを見渡した。古い時代のものがたくさん積み重なったこの屋敷。ここに、母が住んでいたのだろうか。
「この屋敷には、代々吸血鬼の一族が住んでいた。それが僕のご先祖様なんだけど……僕が生まれるころには、昔のような権力はほとんど無くなっていたんだ。
森にいる人狼たちは、もともとご先祖様が使用人として雇っていた人たちの子孫らしいよ」
昔、というのはどのくらい昔なのだろうか。きっと百年や二百年ではないだろう。真一郎には想像もつかない世界だ。
「僕の両親は、僕が幼い頃に病気で亡くなった。だから、僕とマリエはずっと二人だけで暮らしていたんだ。一族の中で生き残っているのは、もう、僕たち二人だけだったから……」
「……待てよ。それって、つまり」
「ん?」
真一郎は思ったことを口に出すのを少しためらって、しかしそれでも聞いてしまった。
「母さんは吸血鬼だったのか?」
「……そうだよ」
ジェムはやや遅れて返事をした。その目に、何かの敵意があるように見えるのは、なぜだろうか。
「僕たちは世界に取り残された、たった二人の吸血鬼だった。僕が頼れるのは、マリエだけだったんだよ」
「たった二人? 何だよ、それ。家族以外にも吸血鬼はいるんじゃないのか?」
ジェムの目が、じっと真一郎を見ている。その目の奥に見たこともない光が宿っている気がして、真一郎は目をそらした。
「流行り病で、他の吸血鬼はみんな死んでしまったといわれているよ。……不治の病で、これのせいで吸血鬼は絶滅したとまでいわれている」
「でも、ジェムの先祖は生きていたのか」
「そうみたいだ。ここは何もないところだから、病気も伝わってこなかったのかもしれないね。
……でも、祖父や父の代になって、ついに病がやってきてしまった」
真一郎は息をのんだ。おそろしい病気によって、ジェムは家族を失ったのだ。
一度ジェムの言葉は途切れ、しばらくしてまた話し始めた。
「マリエがいてくれたから、寂しくはなかったよ」
マリエ、とジェムが呼ぶとき、そこにはいつも特別な響きがある。真一郎も、もうそれに気づいていた。
「毎日楽しかった。マリエはいつも僕のそばにいてくれて、一緒に遊んだり、勉強を教えてもらったり……一日があっという間だったよ」
ジェムが足元の箱を開けて、中のものを手に取った。古ぼけたぬいぐるみのようだった。
「僕にとっては、マリエが世界のすべてだった。マリエさえいてくれたら、他に誰もいらなかったのに……」
ぬいぐるみの頭をなでながら、ジェムは真一郎を見た。一瞬、とてつもなく鋭い視線を感じた。
「マリエはあの日、突然いなくなってしまった。僕には何も教えてくれずに……」
「だから、ずっと探していたんだな……?」
「そうだよ。後になって、マリエの日記に『遠見永一郎』という名前が書いてあることに気がついた。でも、手かがりはそれだけ。僕は何もできなくて、何年もずっとここで待っていたんだ」
ジェムがぬいぐるみを元に戻し、真一郎を正面から見た。
「永一郎……俺の親父の名前だ。やっぱり、そうなのか……。ということは、俺も半分は吸血鬼……?」
「そういうことになるね」
何気ない相づちとともに、ジェムは真一郎の腕をつかんだ。少年とは思えない強い力だった。
「な、何だよ……」
「真一郎。これで僕が話せることは、全部話したよ。今度は君が教えて。マリエについて知っていることを、全部」
ジェムの目が赤く光っているような気がした。真一郎は恐怖を感じ、腕を振り払おうとしたが、びくともしない。
「教えて!」
「だから、昨日話したことで全部だ!
母さんはずっと昔に死んだんだ。俺は母さんのことは何も覚えていない。ずっと親父と二人暮らしだったんだよ」
「マリエは、死んでなんかいない……!」
ジェムがさらに力を込めた。少年の細い指が腕に食い込んで痛い。
「……教えてよ。マリエは本当はどこかで生きているんだよね?」
「何を言ってるんだ……」
真一郎には、これ以上教えられることはない。だが、ジェムの目は決して逃がさないとばかりに不穏な視線を向けていた。真一郎は必死に考えを巡らせる。
「……俺の実家に行けば、何かわかるかもしれない」
自分でも情けないくらい、声がかすれていた。そうだ、今自分は恐怖しているのだ。ジェムはこちらに敵意を向けている。この少年の要求に応えられなければ、何をされるかわからない。
「実家に親父がいる。俺じゃなくて、親父に聞けばいいだろう? 母さんのことを一番よく知っているのは、親父のはずだ」
「ふうん……永一郎は、まだ生きているんだ……」
ジェムの声は冷たかった。
「ああ。母さんの写真も、きっと残っているはずだ」
「そう。その家はどこにあるの?」
「けっこう遠いんだが……」
答えつつ、真一郎には疑問がわいた。ここは深い森に囲まれた屋敷の中。真一郎が暮らしていた街と、どのくらいの距離があるのだろう。
「地図で場所を教えてくれればいいよ。遠いかどうかなんて、関係ない。すぐに行こう」
ジェムは素っ気なく言うと、そのまま階段へ向かった。
「待てよ。ここからどうやって行くつもりなんだ?」
真一郎も慌てて追いかける。
「外に出るときは、いつも魔法で行くんだ。どこに行くのだって一瞬だよ」
魔法。真一郎にとっては、現実感のない言葉だ。
「何? まさか、森を歩いていくとでも思ったの?」
一瞬ジェムが振り返ったが、冷たくあしらうような言い方に真一郎は何も言えなかった。
*
ジェムは狭くて薄暗い階段を、あっと言う間に降りていく。慣れた場所なのだ。いちいち足元を確認する必要はない。
後ろから、真一郎がもたもたと降りてくる音が聞こえてくる。なかなか追いついてこない。それだけなのに、ジェムにはとても腹立たしかった。
とうとうジェムは、最後の一段を降りきった。陽の光が射し込む廊下に出る。すぐに真一郎の実家に向かおう。はやる気持ちを抑えて、足早に廊下を歩く。
しかし。
「……っ、ぅ……」
急にぐらりと視界が揺らぐ。
めまいを感じ、ジェムは廊下にうずくまった。
まぶしいほどの陽の光が、ジェムをまっすぐに照らしていた。
(……こんなの平気……少しくらい陽の光に当たったって……)
ジェムは立ち上がろうとするが、床がぐにゃりと曲がったような気がして、すぐに倒れこんだ。思わず目をつぶる。
床が回っているような錯覚。床についた手の感触すら、不確かなものに変わっている。しかし、ジェムにはどうすることもできない。
(いつもなら、こんなことないのに……!)
確かに吸血鬼は陽の光に弱いが、当たった瞬間に死ぬというわけではない。
ジェムは今までにも陽の光に当たったことがあったが、それで具合が悪くなったことなんてなかった。だから、今日も大丈夫だとばかり思っていたのだが。
(マリエ……、マリエ……!)
心の中で、何度も彼女の名前を呼ぶ。
(僕はマリエの手かがりをつかむんだ。絶対に……!)
立ち上がろうとして失敗し、また試みては失敗し、それを何度も繰り返しているうちに、誰かが駆け寄ってきた。
「ジェム!」
遅れてやってきた真一郎だった。
「ジェム!? どうしたんだ!?」
「何でもないよ。君には関係ない」
ジェムは平静を装って、素っ気なく答える。
「何言ってるんだ、顔真っ青だぞ……ほら、立てるか?」
真一郎が目の前にかがみこみ、ジェムの腕を取った、が。
「僕に触るな……っ!!」
ジェムはそれを振り払った。
「おい……」
「君の助けなんかいらない」
ジェムは自分で立ち上がった。体がふらつく。しかし真一郎に弱っているところを見られたくなかった。無理をしてでも数歩歩く。
(ほら、僕は大丈夫。真一郎の助けなんて必要ない)
ジェムはそう思ったが、突然視界が真っ白になった。
「っ、ぁ、……」
立っていられない。体が崩れ落ちる。
それを受け止めたのは、真一郎だった。
「ジェム!」
「……触るな……!」
真一郎に抱えられてなお、ジェムは彼から離れようとした。しかし真一郎が力を込めて引き寄せるので、結局彼の腕の中に収まることになる。
「無理して動くな。今、部屋まで連れていくから、少し大人しくしてろよ」
真一郎はジェムを背中に乗せて歩きだした。
こうして背負われてみれば、真一郎の背中はとても大きいような気がする。
大きな手や、筋肉のついた腕、低く落ち着いた響きを持つ声。どれをとっても、人間の男、子供ではない大人の体だ。ジェムの胸の中がカッと熱くなる。何かがとても許せない気持ちになった。
衝動的に、彼の肩に牙を立てた。
「っ! おい、ジェム! やめろ!」
真一郎の声が聞こえたが、ジェムはやめない。
血が出てきた。無意識に舐める。マリエに似た味がする。大好きな、マリエの――――。
昔マリエは、ジェムのために血を分けてくれた。早くひとりで吸血できるようになるのよ、と言いながら。幼い頃のことだ。でも、忘れたことはない。
マリエ。
大好きなマリエ。
僕の一番大切なひと。
それなのにどうして、この男の血からマリエの味がするんだ――!!
「っっ……、ジェム! やめろって言ってるだろ!」
真一郎が大声を出す。まるで悲鳴のようだとジェムは思った。
「……うるさい…………」
「ジェム?」
「うるさい! 僕に指図するな……!」
考えるより先に、口が勝手に動いた。ジェムは自分でも何を言っているのかわからないまま、ただ叫んでいた。
「どうしてお前なんだ! どうしてマリエと同じ味がするんだ、人間のくせに!」
体中の血が熱くて熱くて、頭がおかしくなりそうだ。それとも、本当におかしくなってしまったのだろうか。
「お前のせいでマリエが死んだ!! 許さない! 絶対許さない!!」
ジェムはもう一度真一郎の首筋にかみついた。殺してやる。そう思いながら、深く深く牙をうずめていく。
「うっ、っぁ……! おい、いい加減にしろ!」
真一郎の背中から引きはがされ、ジェムは下に落ちた。落ちた先は、見慣れた寝台。いつの間にかジェムの寝室についたようだった。
「ったく、おとなしく寝てろ!」
真一郎はそれだけ言うと、すぐに立ち去ろうとした。が、ドアの前で立ち止まる。
「薬とかないか? 首、かなり血が出てるみたいだ」
ジェムは毛布をかぶりながら、ちらっと真一郎を見た。血が流れているのは間違いないのに、彼はジェムの予想より落ち着いている。
「……机の上。白い瓶がある」
頭まで毛布をかぶって、ジェムは答えた。
「半分吸血鬼っていうのは、やっぱり人間じゃないみたいだね。普通の人間なら死んでるはずなのに」
「そうなのか。そんなことより、早く寝ろよ」
ありったけの皮肉を込めたつもりの言葉は、真一郎に効かなかったようだ。
ジェムはぎゅっと目をつぶった。もうこれ以上彼と会話する気はない。
真一郎が瓶を開ける音が聞こえる。薬を塗っているのだろう。あの薬を塗れば、深い傷もすぐに治ってしまう。吸血後の後始末に欠かせないものだから、ジェムはいつも自分で作りおきしている。
ドアが閉まる音。真一郎が出ていったようだ。ジェムはなぜかほっとした。
「ぅ……」
思わず涙がにじむ。
(違う、泣いてなんかない……)
今泣いてしまうのは、真一郎に負けを認めたようでいやだった。だが、涙を止める方法がわからない。いつの間にかぽろぽろとこぼれてきて、毛布をぬらした。
(違うんだ……僕は、僕は……)
涙を流しながら、ジェムは必死でそれを否定した。負けたわけではない。いや、そもそも真一郎と何を張り合って勝とうというのだ。だが、真一郎のあの余裕のある態度に、『負けた』と感じたのも事実だ。一体自分は何で勝ちたいのか。
わからない。
自分がどうしたいのか、何を望んでいるのかわからない。
胸が熱くて痛い。
こんなに自分のことがわからなくなるなんて、初めてだった。
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