<3・Werewolf>

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――まあ、狐だったり恋人だったり、他の陣営が出てくることもあるんだけど……それはそれってことで。おおまかな趣旨は、村人陣営と人狼陣営の騙し合いのゲームってことになる。他の陣営が出てくるヤツに参加するのは、もうちょっとROMってからでいいよなーって思ってるところだけども。  村人は人狼よりも数が圧倒的に多い。ただし、人狼と同数まで村人が減ってしまうと、問答無用で食い尽くされてしまうことになる。つまり、村人二人に人狼二人という構成になった時点で、村は確定で負けということになる。  ではどうやって村人は、村に隠れ潜んだ人狼を見つけ出すのか?それには主に“占い師”と呼ばれる人間の力を借りることになる。占い師は、村人の味方の中でも特別な存在。夜ごとに占いを行い、村人の一人が狼か、狼ではないかを占うことができるのだ。占い師が導けば、村は確実に疑わしいものだけを処刑していくことができる。ちなみに、村が相談し投票して行う処刑のことを、一般的には“吊る”と呼んだりする。恐らく、絞首刑のイメージから来ている言葉なのだろう。  そして、能力者はもう一人。“霊能者”と呼ばれる存在だ。その人物は同じく夜ごとに特別な能力を用いて、村人がその日の昼に処刑した人物が狼かそれ以外かを知ることができる。霊能者がいることで、村人は“あと村に何人の狼が潜んでいるか”を知っていくことができるというわけだ。  さらに、役職と呼ばれる存在として欠かせないのは“狩人”だろう(サーバーによっては騎士と称されることもある)。狩人は毎晩一人を護衛し、狼から守ることのできる能力を持っている。多分護衛対象の家の前に、罠か何かを仕掛けているイメージなのだろう。ただし、狩人は自分自身を守ることはできないので、己が襲撃されると簡単に死んでしまう。狼達に、自分が狩人であると悟らせないことが重要になってくる、というわけだ。
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