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早いとこ風呂に入ってゆっくり休みたい。
いや、その前に早くベッドの中でじっくり葉月を愛でたい気持ちの方が勝っている。
ウエディングドレスやお色直し後の青いドレスを着た葉月はとても言葉では言い表せないほど綺麗で、感極まって涙ぐむ横顔はあまりにもかわいくて、早く二人きりになって思いきり抱きしめたいとずっと思っていたのだ。
どうせもうこんな時間だし、手紙を見るのは1日くらい遅れても問題ないだろう。
「うーん……。でも今日は酒も入ってるし、頭回んないから明日でいいや。それより葉月、今日くらい一緒に風呂に入ろうよ」
二次会用に仕立てたフォーマルドレスの背中のファスナーを下ろそうとしている葉月を後ろから抱きしめると、葉月は俺の手をバチバチ叩いて振りほどこうとした。
「なに甘えたこと言うてんの」
「いいじゃん、新婚なんだし」
「恥ずかしいからお風呂はイヤやって言うてるやん」
結婚しても相変わらず恥ずかしがりやの葉月は、何度誘っても一緒に風呂に入ってはくれない。
これまで数えきれないほど裸で抱き合っているのに、一緒に風呂に入るのがなぜそんなに恥ずかしいんだろう?
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