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白いカーテン。白いシーツ。
ここは病院か。
私は病院にいるのだ。
病院のベッドで寝ている。
それはわかる。
それはわかるが、それ以上はわからない。
何故私はここにいるのか。
こういうのを記憶喪失という。
それもわかる。
だが実際自分が記憶喪失になってみると、本当にわからないのだ。
昨日まで、何をしていたのだろう。
わからない。
しかし私は冷静だ。
パニックに陥ったりしない。
記憶がないからといって、呼吸が止まったり心臓が止まったりする訳ではない。
今すぐにパニックに陥る必要はない。
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