【9】《三種族会談》って合コン?

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【9】《三種族会談》って合コン?

 ソールを先頭にリザードマン族長と牝2牡3が城に到着。 『ここが城ですぞ父上』 『なんと!?  これ程にまで立派な物は見たことがない』 『どうぞお入りくだちゃい。健汰様は中でお待ちです』  先に帰っていた健汰は案内人として侍従2人を召喚していた。  名前は《リコ》《ピン》トマトのような名前だが、健汰の求めるイメージで作ったので真面目な2人だ非常に助かる。 『私が案内致しますリコと申します。  どうぞこちらへ』  召喚陣に入ると大会議場手前の襖に到着した。 『健汰様。リザードマン族長御一行が到着なさいました。ソール殿も御一緒です』 『お通ししろ。  遠路遙々よくぞお越し頂きました事に感謝申し上げる。  まだ魔人族が到着して居らぬゆえ、暫しお待ちくだされ。  リコ食事の用意を』 『仰せのままに』  その頃……ウランを先頭に族長と女3男2が到着した。   『ウラン殿、お帰りなさいませ。私ピンがこちらへ案内いたします。  健汰様。ウラン様と魔人族の御一行が到着いたしました』 『お通ししろ。食事の準備をするように。  わざわざ地上へ出向いて頂き感謝する。  それではこれより俺を含み三種族会談をはじ……』 【健汰の心の声】 『ん?なんだこいつら……  牡は牡で自己アピールしてるし、女もまんざらではない感じ……  知ってるよ!この展開……僕知ってる!  これただの合コンじゃん!  チョットチョット……  連れてきていいって言ったけど、あくまで護衛のつもりだったし、どうなったらこうなるのよ。本当に面倒くさいよ……  はぁ、もうこいつら放置でいいや……』 『各族長と我が眷属は今より天守に参れ!  俺は先に行く……  なぁリコピンわかってくれるか?この世界のアホさ加減……』   『これは確かに健汰様が頭を抱えるのが頷けます。  私たちは全力でお仕えしお支え致します故に御安心なさってくださいませ。  頂いた能力で城と健汰様の世話人も増やします』 『いやもう本当に頼む……  さて族長よ若いものは放っておいて話を始めるぞ。  これから変わるかもしれんが、俺の現状の考え方はこうだ。  俺はこの無意味な戦争を終わらすためには、武のみで解決するつもりはない。  まずは話し合いだ。  あなた方の言うように俺が神になったところで、神の名を名目にしてまた争い出すだろう。  結局の所俺が出来ることは、話し合いにも応じず戦いを選択する場合は、残念ながら部族を根から絶やす。  神として崇めても構わんが俺は直属の眷属に強大な力を授けさせ、その国の統治を任せる。リザードマンはどう考える?』 『我々は本来戦闘民族ではありますが、今この世界には貴方様がいます。  それであれば我々が戦う理由はございません。  願わくば仲間たちと共に水辺で平和に生きていきたく思います』 『魔人族は?』 『リザードマンと同じ考えです。  ただ1つお願いがあります。  お許し頂けるのであれば、昔のように地上でも生活をしたく思います』 『許す。  リザードマンは現在の住んでる場所と、我が城の近くの水辺まで生息範囲を広げよ。  リザードマンの現在の場所に陣を置く。  何か合ったときは住み慣れた場所であれ、直ぐに放棄し陣に入れ。入れば城の近くの水辺に強制転送する仕組みになっている。  魔人族には城の真裏にある山を与える。  魔人族には住みやすそうな山であったぞ。  まずは地下から山で生活してはどうだ?  一応そこにも陣は作ってある。各族長はこの提案はどうだ?』  歓喜に震える族長2人が跪ずき答える。 『ありがたき幸せ』 『であれば我らは友であり仲間であり家族だ。  俺は裏切らぬ者は絶対に裏切らん。これでよいか?』 『問題ございません』 『じゃー固い話はここまでにして我々も下に降り、これから宴をしよう!』  多分面倒なことなってるだろうが、俺はもう知らん!  好きなもの同士くっつけばいいさ!
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