【13】ソールの結婚

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【13】ソールの結婚

 城に戻ると相変わらずソールが求愛ダンスをしていた。 『これ誰に向けてやってんだろ……なんかもう、こえーわ』 『おー!健汰!戻ったか!神になったようだな。  だか俺は今まで通り接するぞ!  眷属にしてもらったが、途中で切り替えるなんて器用な真似は俺には出来んからな。ハッハッハッハ』 『妾も変わらず接するぞ。  眷属になったけど友達だからね』  ソールとウランは眷属ではなかったが神になったことにより神の悪戯なのか、眷属になっていた。 『ありがとう。そうしてくれ』  やっぱりこいつらは根がいい奴だ。 <主と呼ぶ者><殿と呼ぶ者><神と呼ぶ者><名前で呼んでくれる奴>まぁ好きに呼ぶがいいさ……俺は俺だからね。 『ソール、そう言えば言ってなかったっけ?  直の眷属になった者は子が作れんことを、同じ眷属同士なら可能かもしれんが……』 『き、き、き、聞いておらんぞ!  えぇぇぇぇぇぇー!!俺このまま独身童貞のまま?』 『だって寿命が違うし。  それに、ほら俺……神にもなったし……いよいよ無理かもなー』 『困るぞ!絶対嫌だ!  あー!!いぃぃーやぁぁーだぁぁー!!  どうしろってんだよぉぉぉぉー!!』 『うるせーわ!ちっ!しゃーねーなー』  健汰は魔方陣を開いた。 『おい!ソール!理想は?』 『おしとやかで、きれいな子で、頭がいい子だ』 『理想高すぎだろ!』 『えーと、設定……  綺麗で、ソールを尻に敷く恐妻で、一般常識が備わってる子。 【神の名の元に命ずる】  これより誕生した瞬間より、ソールの妻となり子を設けよ。  レベル100。  名を【メレン】とする、出ろ!』 『此度は産まれさせていただき厚く御礼申し上げます。  神様……これよりはソール殿の妻となり、ソール殿を支えて行く所存です』 『そうしなさい。2人で幸せになりなさい。  おい!ソール!  この子はメレンで俺の眷属だ。  この子がお前の妻になる。いいだろ?』 『おぉぉぉぉー!  完璧じゃないかぁー!勿論だ!  メレンか、よろしく頼む!これで童て………』  突然メレンにビンタされたソール。 『え?』 『旦那様!節操が無さすぎます!  これからは厳しくいきますからね!』 『健汰!話が違うぞ!  おしとやかじゃない!怖いじゃないかー!』 『お前の嫁さんが、おしとやかだったら、お前はアホのままだから……却下した』 『嘘だぁぁぁぁー!!!!』  メレンに引きずられて家に連れていかれた。 『……うん。これでいいや……  愛あれば変わるだろう……多分』 『妾はまだ1人でいいやー……』  怯えるように逃げていくウランであった。
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