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【14】宴とこれから
ソールの結婚おめでとうパーティーと、新しい神の誕生の宴が開かれていた。
メインはあくまでもソールの披露宴ですよ。
あの後、何があったのかは知らないけど、ソールが、おしとやかになってた……
理想を求めた結果……自分がなれて良かったな!
密かに健汰は心のなかで思ったのである。
宴も大盛況で、ソールは羽目を外しそうになったときにメレンが笑顔で……
『旦那様……また、お話が必要ですか?』
『あ、すみません……勘弁してください……』
健汰は笑いながら、これで少しはましになるだろう……と思った。
ウランはガクガク震えながら……
『召喚怖い……召喚怖い……召喚怖い……』
と、まるで呪文の様に唱えていた。
まぁウランに関しては、脳内ビッチではあるが、育った環境の問題もある。
まだ子供なので俺からのお叱りで素直に聞いていたので、まだ許容できる。今のところはね……
ソールは手に負えない状況だった。
というより産まれながらのアホだったので嫁制裁に切り替えた。
愛し合ってはいるみたいなので……まぁいいんじゃない?
眷属だし俺が神になったことで、永遠に近い寿命になったし、いい薬だね。
俺の元には<眷属><支配種族><友><何かよく知らん奴>色んな者が挨拶にきた。
皆はドンチャン騒ぎしている。
俺は少し風に当たりたくなったので1人天守に行きベランダに出て腰掛け、俺はため息混じりに少し笑い、物思いに耽っていた。
『まだ半年しか経ってないのに色々起きたな。
出会いはコッペとかいう妖精だったな……
あいつ元気にしてるかな?
その後は頭悪いリザードマンに出会ったり、まぁ色々あったな……
いや、ありすぎだけどな!
生きてる意味すらなかった俺が、今では神か……
でもまだ、神としては何も出来ていないから、これからだな……
ソールの結婚に貢献したぐらいだからなー。
ただ今は今少し風に当たっていたい……
こんなに穏やかで優しい風は経験したことがない。
本当に素敵な場所だ……必ずいい形にしないとね』
『殿、私たちもご一緒しても宜しいですか?』
『我もご一緒しても宜しいですか?』
『ああ、勿論いいよ。
俺はこれから、もしかしたら君達の願いとは違う形に進むかもしれない。
そこは許してほしい』
リコピンとルドラが声を揃えて言う。
『何をおっしゃいますか!如何なる決断でも我々は殿と供に!』
『メレン!メレン!もう許してくれ!!もうしないからー!!』
『ありがとな。
しっかし、うるせーなー!あいつは!』
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