【4】名刀……拾いました

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【4】名刀……拾いました

 俺は仲間になったソールと周辺の魔物狩りをしていた。  時間にして1時間ほど。  その後、今の世界の状況とか俺の考え方とかを話し合った。 『結局の所は人間か魔人が、この世界を支配すると亜人は奴隷に妖精族はペットになりかねない』 『ふーん……まぁ、俺も人間だけどな』 『分かっている。  だがそなたには不思議な魅力があるのだ。  あっ!そうだ!大事な事を聞き忘れていた!  そなた、名はなんと申す?』 『大事な事過ぎだろ!まぁまぁ時間あったぜ!?  はぁ……  俺は【戸河健汰】転移者だ』 『!?!?  それは誠か!?  それであれば、伝承は本当なのだな』 【伝承】 <人間でありながら唯一無二の存在。  彼なしではこの世界は滅びるだろう。  彼の名は【戸河健汰】> 『本物に出会えるとは……』  と、ソールは跪き敬服した。 『やめてくれよ!  友達はそんな事しない!  ソール俺と君は友達だ。  友達とは<時に争い><時に笑い><時に怒り><時に泣く>ものだ。  跪く行為は主従の関係になる。  君には望まない』  『わかった。  ではカワケンと呼んでいいか?』 『断る!  普通に健汰でいいだろーが!』 『仕方ないのー。  では健汰、共に楽しもう!』 『そうだな。  それと、お前と俺が住める場所で、魔人も妖精も垣根がない場所ってねーのか?』 『ここに住み着いては?』 『バカかおまえは!  ここは人間のエリアのど真ん中だぞ。  そんなんだから戦争になるんだよ』  健汰は徐ろにスマホを取り出すと。  どうやらマップなども、この異世界使用に変わっているようだ。 『はぁ……もう何でもありだな』  ある場所かヒットした。  元は人間の城であったが、草木も枯れ生物が棲める環境ではなかった為に放棄された場所だ。 『よし、ここなら縄張り問題も発生しないだろう。  ここから200㎞の地点か』  健汰は無詠唱で陣を作り、元々住んでた家を召喚した。  建物は健汰の無限デッキに保管し無詠唱陣でソールと捨てられた城に飛んだ。 『確かに死んだ土地だな』  だが、健汰には関係なかった。  チート魔法とスキルで肥えた広大の土を作った。  ある場所は"草原"に、ある場所は"運河を繋ぐ湿地帯"に、城も修復た。  天守閣に健汰の家を置いてしまったので、糞ほどカッコ悪い城になってしまった……  城の天守に白い箱の塊…… 『まぁ後で塗ればいいや……』  ソールが土の中から1本の刀を拾ってくる。  全然使えないし捨てようか迷ったが健汰に持ってきたのである。 『こんなの拾ったけど全然鞘からも出んし古そうだし捨てて来ようか?』  健汰が手にした瞬間、刀が赤く輝きだし突然喋りだした。 『300年待ってようやく主に出会えましたぞ。  戸河健汰殿、某の名は名刀紅羅真(くらま)生涯あなた様と共に』 『この世界は理解が追い付かない事しか起きないが刀まで喋るとは……  こんな物まで土のなかにあるとか、まじで……笑える展開すぎじゃね?』
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