第2話 先輩冒険家~冒険レクチャー(1)

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第2話 先輩冒険家~冒険レクチャー(1)

アンジュは困った。 正直、ギルドから出たはいいが、肝心の冒険レクチャーを受けていなかったのだ。 2、先輩冒険家~冒険レクチャー(1) なのでギルドに戻ろうとしたら 「おや、君、見慣れない顔だな」 その言葉にアンジュが立ち止まり、声のした方に振り返り、見上げると、そこには、気さくそうな男性が立って居た。 アンジュは頭を慌てて下げると 「先輩、冒険家様ですよね? 今日、ビギナーになりました、アンジュです、どうぞ」 そう言いながら慌ててギルドへの道を開けるとそれに気づいたエレナが慌てて歩きだし 「クレハさん、おかえりなさい、お仕事終えられたのですか? 今、ツキカゲをお呼びしますね」 そう言いながら走り出したのでクレハと呼ばれた男性は暇そうにその場に座った。 「あの、ここ、道の真ん中ですけど」 そう言いながらクレハが苦笑すると 「カード見せて、冒険家ならあるだろう?」 その言葉に慌てて取り出すと差し出した。 「えーと、なになに、アンジュね、よろしくな、で、第一か、安定してんのな? んっ、職は…………。」 そう言いながら慌ててアンジュを見ると 「はい?」 そう言いながらアンジュが慌てて頭を下げると 「こりゃ驚いた、ビギナーで、しかも第一世代で職が……、あはは」 いきなり笑い出すものだからむっとした顔をした。 クレハはショートな髪の毛を掻きむしると 「気にしているのか、ごめんな」 そう言いながらアンジュの頭を撫でると 「よく来た、よく来た」 そう言いながら微笑むと 「もしかして、まだ、冒険レクチャーされてない?」 そう聞かれて慌てて頷いた。 クレハは少し考えてから 「ルーン貸して」 そう言いながら片手を差し出されたのでアンジュが慌てて取り出すと差し出した。 クレハは受け取ると指先でルーンに触れると 「ビギナーズルーンか……」 そう言いながらアンジュにぽんと放り投げたので慌ててキャッチすると 「割れたらどうするんですか」 と怒ればクレハは高らかに笑した。 やがてアンジュに 「おじょうさん、確かにレクチャーは必要なようだ、ルーンに、ついて、知識が無さすぎる」 その言葉に恥ずかしそうに顔を赤める。 「いいかい、おじょうさん、ルーンはなんの総称でしょう、さっ、正式名称くらい言えるだろう」 と聞かれて戸惑った。 総称しか知らない。 そう思うと、クレハに頭を下げて 「教えてください、お願いします」 そう言えばクレハは軽く頷き 「そう言ういい子は嫌いじゃないぜ、正式名称は魔力結晶と言う覚えておくといい」 その言葉にアンジュは首を傾げた。 一件色の着いたガラス玉にしか見えなかったから 「えーと、色つきのガラス玉じゃないの?」 そう問いかければぶっと吹き出してゲラゲラと愉快そうに笑うと笑い転げてから 「色つきのガラス玉か、なら、落としてみるといい」 その言葉にアンジュは落としてみるとカランと乾いた音が床でした。 どうみても無傷だ。 慌てて拾うとカバンにしまいながら 「壊れないだろう? 魔力結晶とはガラスでは無いからな、結晶の中でもSSランクの強度を誇る、だから、第五世代の武器は自然とこちらを用いた武器が多いのさ、ただし、使い手が第五世代と狭くてほとんどの武器は専用世代認定職しかその武器は扱えない、第一世代が第五世代の武器を使おうとしても、無理なんだわ、だだし、例外はあるが」 そう言いながらアンジュを見つめるとウインクをした。 「確かにおじょうさん、君は第一世代だ、だが、職業は第五世代の物だな、そう言う世代を超えて職業に着くものをなんて言うでしょう」 突然質問されて戸惑えばクレハが苦笑するとアンジュの肩を軽く叩き 「君が、成長した時の宿題にしようか、それまで精進しなさいな、にしても遅いな、しょうがない、授業ついでだ、来なさい」 そう言いながら起き上がると歩きだし街の市場に向かった。
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