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その日は、いっこ下のヤスと、ヤスの連れのチャラ男二人、野郎四人でラウンド・ワンでボーリングをしながらビールを呑んだ。
そろそろガールズバーででも呑み直そう、と移動を始めたその時に、あの女達と出会ったのだ。
歩道一杯に広がって歩く俺達に、彼女とスキンヘッドは避けずに向かって来た。そんな所もいい。ヤスの連れの一人は、彼女に投げ飛ばされた。それもいい。強い女は好きだ。
問題は、一緒にいたスキンヘッドである。奴は、プロレベルのボクサーのヤスをあっさりと打ち倒し、極真会館中村道場二段の俺ですら全く歯が立たなかった。
スキンヘッドさえ倒せば、あの女は俺のものだ。
俺はそう考えて、道場で稽古を重ねた。
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