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今の俺ならスキンヘッドも倒せる、という自信を取り戻した頃、俺はあの女と再会した。バイト帰りなのか、飾り気のない姿は以前のままだ。
俺は後を追って、背後から声を掛けた。
「おい、ねえちゃん、久し振りやな。ちょっと付き合ってくれや」
「あなたとはお付き合いしない、と前にも言ったでしょうタカジさん」
答えたのは、あのスキンヘッドだった。女は、スキンヘッドの背中に隠れた。横には、あの生っ白い奴もいる。
「何なんやお前、何でお前がおんねん。お前、この女のオトコか?」
「いいえ、友人ですよ」
「何でもええわ。お前には借りがあるからな、返させてもらうで」
俺は構えた。今なら負ける気がしねえ。
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