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ダナンに古き良き時代の日本を感じる。
ベトナム人の家族との接し方や風景。
彼らは、数少ない親日国であり、日本に憧れを抱いている。
彼女曰く、日本人は礼儀正しい。韓国人や中国人なら付き合いたくない、と。
僕達は、恥ずかしくない背中を見せなければいけない。
「それでね、高橋さん、私こっちで独立しようかと想って」
「マジすか?」
「住む場所も決めました」
流石だなと想った。
……同時に焦りと悔しさも感じた。
ダナンに根を下ろして数年。
日本のぬるま湯と違い、支社長は濃密な時間の中に身を置いていたのだ。
NATOを無事脱退したのだろう。
「とりあえず、カエル食べながら帰りますか。
独立後もジャンプアップできるように願いを込めて」
僕達の笑い声がランタンナイトに溶け込んでいった。
僕もNATOを脱退すべく準備をはじめた。
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