05.Bông Hồng Trắng(ボンホンチャン)

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ダナンに古き良き時代の日本を感じる。 ベトナム人の家族との接し方や風景。 彼らは、数少ない親日国であり、日本に憧れを抱いている。 彼女曰く、日本人は礼儀正しい。韓国人や中国人なら付き合いたくない、と。 僕達は、恥ずかしくない背中を見せなければいけない。 「それでね、高橋さん、私こっちで独立しようかと想って」 「マジすか?」 「住む場所も決めました」 流石だなと想った。 ……同時に焦りと悔しさも感じた。 ダナンに根を下ろして数年。 日本のぬるま湯と違い、支社長は濃密な時間の中に身を置いていたのだ。 NATOを無事脱退したのだろう。 「とりあえず、カエル食べながら帰りますか。 独立後もジャンプアップできるように願いを込めて」 僕達の笑い声がランタンナイトに溶け込んでいった。 僕もNATOを脱退すべく準備(アクション)をはじめた。 20e47dd0-b3b7-452f-b467-f60f1a39a522
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