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「ヘンタイ!!!!!」
美沙のアッパーカットが田中の顎に見事に炸裂した。
田中は宙を舞って床に叩きつけられ、白目を向き、泡を吹いて失禁した。
やっべええええ…
これ、死んだ?
「ふん。張り合いのない奴。」
美沙はゴミを見る目で田中を一瞥し、呟いた。
いや、お前に張り合える奴なんてそうそういないよ?たぶん。
「あんた、あと片付けといて。」
美沙は俺に言い放ち、おしぼりで手を拭いて、残ったビールを一気に飲み干した。
そして加奈子ちゃんの元に歩み寄り、
「加奈子、もう大丈夫。私と一緒に飲み直そ。近くに雰囲気の良いバーがあるの。」
と言って、個室を出て行った。
加奈子ちゃんは頬を赤らめて、そんな美沙をぼーっと見ていた。
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