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「あの、加奈子ちゃん?」
俺はぽけーっとしている加奈子ちゃんが心配になり、声をかけた。
「美沙ちゃん…カッコいい…///」
加奈子ちゃんは、うっとりとした目をして美沙が出て言った居酒屋の個室の出口を見つめている。
これは完全に、あいつに惚れたな………
こうして今日という日が、俺たち男子2人が美沙に完全敗北した日として、色濃く残ってしまったのだった。
ちなみに後日話したのだが、田中はこの日、自分が美沙に何をしたのか覚えていないらしい。
「しかし、美沙ちゃんのパンチは効いたなぁ…///」
「そこは覚えてるのかよ…」
田中のM男発言に俺はドン引きし、身震いしながら、田中の中にある深い闇を感じた。
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