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「あの、ところで美沙、俺に何のようだったんだ?」
美沙がこのサークル室に来た理由をまだ聞いていなかった。
「え、ああ。講義室の掃除を手伝ってもらおうと思ったんだけどね。」
美沙は壁の方を指差す。そこには箒とちりとりが立て掛けてあった。
俺がさっき見たのは、逆立ちしていた箒だったのか。恐怖のあまり、"鎌"と見間違えてしまった。我ながらすごい想像力だ。
「まったく、私を見た途端気を失うんだもの。失礼極まりないわね。しかも変態な映像は流れっぱなしだし。消したって文句言えないでしょ?」
なんだか自分が恥ずかしくなってきた。美沙をなんだと思ってるんだ、俺は。
動画を消されても、仕方ないよな。
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