第2章

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連絡先を交換した後、1セットの90分が経つまで、私はユリカさんと映画の話やグルメの話などをいくつか楽しんだ。 普段はスナックしか行かないので最初は少し緊張していた私も、彼女が積極的に話しかけてくれたおかげで、いつの間にか緊張も解けて楽しい時間を過ごすことができた。 90分間は、あっという間だった。 聞けば、彼女は実家から市内の私立大学に通っているらしい。 実家はこの店から近く、2駅ほどらしい。 学校のレベルはそんなに高くはなくむしろ低いらしく、私でも入れるくらいだから誰でも入れる大学ですよと笑いながら言っていた。 ぱっと見は大人っぽく見えたが、時々まだ子供のあどけなさが残っているような気がした。
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