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そのラウンジには、私を含め会社の仲間5人で来店した。
そして、私の横にたまたま付いたのが、ユリカさんだった。
ユリカさんから名刺をもらい、私も自分の名刺を渡した。
聞けば、彼女はこのラウンジ"花道”に、今月から働き出したばかりらしい。
かと言って、水商売が初めてというわけではなく、以前他の店に在籍していたこともあるらしく、水商売歴は1年以上経っているらしい。
「えぇ!?君、ハタチなの!?」
奥の席から、杉田さんがまたユリカさんに声を掛けた。
「はい!ハタチです!」
「そう、この子はこのお店で最年少よ。現役大学生!」
杉田さんの隣でそう言ったのは、このお店のママだ。
どうやらママが、杉田さんに彼女の年齢を言ったらしい。
「可愛い子でしょ、可愛がってあげてくださいね」
ママは私にそう言ってにこりと笑った。
「えぇ、はい」
私は答えたものの、彼女の年齢の若さに驚いた。
「まさか、ハタチだなんて。もっと上かと思いました」
「えー、うそ!やっぱり、老けてますか?私」
「いや、そうじゃなくて。随分大人っぽいので」
「本当ですか!?それは嬉しいです!」
ユリカさんは本当に嬉しそうだった。
「私、すっぴんだとかなり幼くて。化粧で結構変わるんですよ」
「そうなんですか?」
「はい。詐欺ですよ!ふふっ」
彼女のすっぴんは、絶対綺麗だろうなと思った。
見てみたい。
まぁ、見ることなんて一生ないだろうが。
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