第2章

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ラウンジはキャバクラと違って、客と女性が一対一で話すと決まっているわけではない。 しかし私達は時間が経つにつれ、結局みんなそれぞれ隣についた女の子と個人で話すような雰囲気になった。 私は相手は、もちろん、隣に座っているユリカさんだ。 ユリカさんから、今日のお昼は何を食べましたかと聞かれ、私は会社の近くのデパートに入っている寿司屋でランチを食べたと答えた。 「昼はランチがあって、量が多いし美味しいのにも関わらず、安いんだよ」 「へぇー!いいですね!また今度、連れてってくださいよ!」 「あぁ、いいよ。でもそんな、高いところじゃないんだけど...」 「いいんです!私、普段スシローとか食べてるので!デパートのお寿司ってだけでもわくわくします!」 「えぇ、本当?なら、また行きましょうか」 「やったー!中本さんの連絡先、教えてもらっていいですか?」 「あぁ、LINEでいいかな?」 「はい!」 食事の話から、私はユリカさんと連絡先を交換した。 しかし、このような高級なラウンジで働くホステスが、いくら若いからと言っておじさんとデパートの寿司屋に行くというのは少しおかしな話だということは、年の功というのか経験というのか、私には理解している。 また、ユリカさんが私と一緒にそのデパートの食事に行くのは、昼にランチを食べにではなく、出勤前の夕食として一緒に食事をし、そのまま同伴をする流れだということももちろんしっかり分かっている。
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