この世界の汚さよ、この思いの切なさよ

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この世界は腐っていると思う だって親は「子供の責任は親が背負わなきゃいけないのよ!」 とか言っときながら「あんたのせいよ!」って押し付けてくるじゃない? 先生は「自分で考えて行動しなさい!」 とか言っときながら「自分勝手に行動しないで!」とかさ、そんなんだから 反抗する子供がいて家族という物の価値がわかんなくて年々結婚する奴らが減って少子化が起こるんだろうが そこんとこに気づけよ 「ただいま」 「お帰り、繭、帰ってきたばっかりのとこ悪いけど仕事よ」 「楪(ゆずりは)さーんそれはないでしょ〜今日体育三限分もあったんだならね!」 「あら?でも難なくクリアしたんでしょ?」 「当たり前」 ニヤッと笑って聞かれたから皮肉っぽく返してやる。 「さっすがぁ、やっぱり繭はこの事務所には必要不可欠な人材だわ〜」 「褒めてもなんも出ないよ」 「いけずぅ〜」 「うざ」 そう、俺が今住んでるのは VOID暗殺事務所浅草支部だ なに、俺が暗殺に手を出したのは今に始まったことじゃない そしてVOIDというのは特殊能力者のことだ VOIDはそれぞれに神話に出てくる幻獣の特徴を持つ、そしてVOID暗殺事務所というのはVOIDで作られた暗殺事務所だ、この事務所に所属するものは全員VOIDでもちろん俺もだ、 俺のVOIDは不死鳥(フェニックス)だ 「今回の仕事はちょーっと大きいわよ?」 「心配されなくても楽勝」 「随分自信あるのね♡」 「うざい、行ってきます」 「ええ、何があっても失敗しないようにね♡」 「わかってるよ」
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