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作中に出てくる景色
3月に土手に咲く花。田んぼに咲く花でググりました。
シラサギは、家の前にある社長宅に、時々やってくるシラサギをヒントにしました。この辺は住宅街なので、大きな鳥はいないのですが、社長宅には大きな池があり錦鯉が泳いでいます。それを上からドボ~ンと突っ込んでさらっていくのがサギちゃんで、社長さんも、またあの子が来たか。困ったものだなとため息をついていました。鳥の姿を察知するセンサーで、猛禽類の声を響かせたり、池の上空に網を張ったり色々工夫をされていたようです。
作中で、11月中旬に田んぼの畦道を駆け抜けるときに、虫がぴたりと鳴き止む場面は、田んぼも畑もないこの辺りを歩き回って、空き地で鳴いている虫を発見して、書き直さずに済んだとホッとしたものです。
田舎の風景を書くなら、植物などをもっと観察した方がいいのかもと思って、庭の花類を毎日見ていたら、11月も終わりなのに、クレマチスが狂い咲きをし始め、もん黄蝶や、もん白蝶が何匹も飛んだので、物語にどっぷりと浸かるあまりに、私の頭がおかしくなっているんじゃないかと思いました。
テロ
作中にテロが出てきましたが、テロと聞くと、日本にいるみなさまは関係ないと思われるかもしれません。
私は8年ほど、欧州と日本を行ったり来たりして暮らしていました。
滞在が長いときには、半年間をフランスで過ごしたので、自分がよく通った場所でテロが起きた時には、とても心を痛めました。
ドイツに住んでいた時も、たまたま足をのばしたお店で、何日か後に銃乱射のテロがありました。私はそのお店に行ったあと帰国したのですが、ずれていたらと思うと怖かったです。
銃乱射があったとき、あちらに単身赴任していた主人が、「今日はどうしてこんなに渋滞しているんだろう。車が全然動かないから電話した」とテレビ電話をかけてきました。
映している最中に、大通りに平行する側道をパトカーが通り過ぎ、あちらこちらからも複数のパトカーのサイレンが聞こえ、さすがにただごとではないと見ている私にも伝わって、誰かに聞いた方がいいのでは?と言って電話を切りました。
結果、銃を持った犯人が逃走中。しかも主人が運転している道沿いの店が襲撃されたということを知り、動けない車の中に銃を乱射されたらどうやって防げばいいのだろうと想像して心底震えあがりました。
家から出ないようにとニュースなどで呼びかけがあったそうなのですが、渋滞で家にもたどり着けないし、道の両脇の店は全てシャッターを下ろして、人もいなくなってしまった状態で、車に取り残された人々は、本当に怖そうに辺りを見回していたそうです。
夜中まで、パトカーがサイレンを鳴らして走っていくのを、テレビ電話で見たのを今でもありありと思い出します。
これも、ドイツですが、早朝に、主人が大きな駅の地下鉄に乗ろうとして地下へと続く階段の入り口に行ったら、黄色のテープで立ち入り禁止状態になっていたそうです。
どうしたのと通行人に聞いたら、テロの密告があって、爆弾を探しているのか、処理をしているという話でした。
大阪駅とか名古屋駅クラスの駅だったので、爆発したらとんでもないことになっていただろうということでした。
そんなことを見聞しているので、海外に行くと、私は逃走ルートを確認してから広場なり人ごみに入ります。撃つとしたら、あの辺りだろうから、像の影になるこっちの道を通ろうとか、こっちは抜け道があるとか・・・・・w
だから、私にとっては作中のテロは唐突に出てきたものではないのです。もちろん海外が全部危ないというわけではありません。日本でも車で突っ込んだり、トラックで…という事件があるので、いつでもどこでも、自分の身は自分で守らなければいけないと思っています。
長いお話しを読んで頂き、本当にありがとうございました。
困難に打ち勝って、明日を拓いていく主人公たちのように、みなさまの明日が希望に満ちていますように……
レド🐰
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