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せいこうしていたと思ったのだが間違いらしい
私はクラスメイトの男の子と放課後の教室で、とある授業の補習をしていたら突然空が光り輝き真っ白な世界になった。
その光によって学校の校舎は溶けて蒸発していく。
私は呑気に『コンクリートって溶けて蒸発するんだ』と思いながら、眩い光によって影しか見えないクラスメイト達の影が消えていくのを眺めていた。
私の体はクラスメイトと同様に崩れて無くなっていたので幽霊になって見ていたのだろうか?
命を増やす為の勉強をしていたのに、自分の命が消えるって、なんだか笑える。
その日は、クラスで一番格好いい男子が私の勉強相手で目的に重要なバイオリズムがピッタリ合っていたのに!
なんだかガッカリだわ。
でも、もう終わった事だし、次のチャンスを狙おう!って、肉体が消えて魂だけでは次のチャンスって来ないよね?
あれ?ボーナスタイムって無いの?
リトライとか出来ないものなの?
ねえ!神様っ!神様っているよね?いないの?ねえってば!
12歳の生涯って短いよ!
もっと長生きして色々経験したかったよ!
中学1年生の超絶美少女(自称)のお願いを聞いてよ神様っ!
先生とかクラスメイトとか知らないオジサンとか、たったの99人しかピゅピュッと深くで知り合えてないんだからね!
せめて、あと1人で3桁になったのに、それも残念だよ。
肉体が無いのに疼くわー。チョー疼く。
なんだか奥の小部屋がキュンとなる感じがする。
肉体は無いけど霊体はある感じ?
ちょっと触って確かめてみるわ。
うん、触れた。
生きている時と同じ感覚。
マジ霊体ってあるんだ、すげぇー。
私以外の霊体っていないのかな?
一緒にいたクラスメイトとかは、どこ行った?
私の他に3組がせっせと補習をしてたのと、私をギュッとしてくれていた男の子は?
光がビュンて成る前に腰を振ってハッスルしていた美少年はどこに行った?
行く行く言って、どっかに行っちゃうなんて私に失礼だよね?
まだ満足出来てないんだよ!
最後まで付き合って欲しいのだよ、女の子は。
人数は99人と比較的少ないけど、経歴はクラスの女の子より長いんだからね!
バカにすんなよって!
8歳の頃から愛情と言う名前の白い鼻水みたいのを注がれ続けて成長しているんだぞ!
なんだか怒ってばかりだな。
疲れてきたから寝る!寝てしまおう。
あれ?今は夢の中か?
そうじゃないと、あんなヘンテコな事にはならないかも。
目が覚めたら、この夢は覚えてるかな?
まあ、どうでもいいや、おやすみー。
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