ショーの始まり

1/3
前へ
/182ページ
次へ

ショーの始まり

五歳の誕生日になった日の朝が来ました。 両親に連れられ馬車に乗って移動中。 あれ?誕生日パーティーは? 毎年やってたよね?今年は無いの? 何で無いの?ねえ、ねえ? あっ!私、分かったかも! 今までは自分の屋敷内でパーティーをしていたけど、今年は、もっと規模を大きくして特設会場で大規模なパーティーをするんだよね! 私ってば、超絶美少女(自称)なんだから、パーティー会場を広くしないと会場に全員入れないのでしょ。 そう言えば、1年前のあの時に妹とか思っていた気がするけど、今のところ妹や弟が出来ていない。 近日中にも産まれる事も無い。 だって、ママは妊娠していないのだから。 それと、私には姉が二人と兄が1人いるよ。 突然出て来た訳では無くて、私が産まれる前から居るのだ。 両親が私と同じの姉2人と兄1人。 姉は3歳と2歳離れていて、兄は1歳違い。 私が5歳だから姉が8歳と7歳、兄が6歳だったと思う。 ちなみに両親共に24歳! 若いと思っていたけど、本当に若かった! あ、そうそう、この世界の成人になる年齢だけど、12歳の誕生日から大人なんだって! 私も最初聞いた時に「なんだって!」と驚いたよ。 日本と違い過ぎるよ、この世界は。 驚いたのは、年齢だけじゃなくて、馬車もそうだ! 日本だと馬車って乗る事が無いよね! この世界だと貴族なら普通に持ってるみたい。 私の家は下級貴族らしいけど、馬車を持ってるから凄いよね! 大きな屋敷もあるし、メイドさんとか色々な人を雇っているから金持ちなんだね。 やったね!金持ちの家に生まれてラッキーだったよ! あー、いーね、金持ちって響きだけでも優越感を感じるよー。 実際に、どんだけ金持ちか知らないけど、一般人とは違うのよね? 馬車が止まったから、パーティー会場に着いたのかなー? どんな広い場所で私の誕生日パーティーをするのかドキドキしちゃうよ。 窓の外を見ないようにしていたから、扉が開いて現れる景色を想像するだけでも幸せを感じる。 あ、扉が開いた・・・ 広場?あれ?パーティー会場は? まさか、街ごとパーティー会場なの? いや、違うみたい。 何故か私だけ馬車から降ろされると、知らない女の子が私の手を握って歩き始めた。 あれ?どこに行くの?パーティーは? パーティーピーポーは? サッカーが出来そうな広さがある広場の周りに大勢の人達が見えた。 ぐるっと囲んでいたのが動いてなかったから、普通に壁かと思っていたら大勢の人だったので気付いた時にビックリした。 広場の中心には石で出来ていると思われるベッドのような台が設置されている。 白っぽい石に黒っぽい模様が付いていた。 何?何これ?この台の上でショーでも始まるのかなぁ? 私は特等席で見れちゃうのかも。 で、何やるのかなー。
/182ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加