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続けて、私はアリスに作戦指示を行う。
ピーザザザ…「大丈夫か?α-1!。今敵がそっちに向かったぞ!。至急、ポイント0-2、を死守しろ」
別に、言っている内容に深い意味はない。ただ雰囲気を出すためだけだ。
そして今の指示はわかりやすい日本語に訳すと、敵が接近する前に、近くに砲台を設置して、防衛せよ。との事だ。
「ん……日本語でOK……ケホッ、ケホッ」
(ん…。大砲から撃ち出された時の煤が喉に絡んで…)
「何をしている!?α-1!死にたいのか!?。敵の数は複数!おまえを取り囲んでいるぞ!。標的の方向は1時方向、2時方向、3時方向、4時方向、5時方向、6時方向、7時方向、8時方向、9時方向、10時方向、11時方向、12時方向、13時方向、14時方向、15時方向、16時方向、17時方向、18時方向、19時方向、20時方向、21時方向、22時方向、23時方向、24時方向、25時方向、26時方向…」
「それって結局、全方向やないかーーい!!!」
ガスッ!!!
ヒカリはそう叫ぶと、杖で私の頭を殴った。
私は気絶状態となり、一時的に頭の周りでヒヨコ3羽が、鳴きながら周回する。
「もー!どうすんのよー!(怒)。アリスがピンチじゃない!。
アリス!。もうこうなったらやるしかないわ!。
あたしも魔法で支援するから!、待ってて!」
ヒカリはそう言うと、攻撃魔法を詠唱し始める。
そしてアリスの方は、己の命を守るべく、2回目の人間大砲を行うため、渋々と準備を進める。
そして砲台アイテムを使用し、砲台を建設した。
カコン♪カコン♪カコン♪、ドゴンッ!!!
金槌で叩く愉快な音と共に、二機目の砲台が地面に設置された。
「ん…、服が煤で汚れる。これ…嫌い。
でもあの数を相手にすると、普通に戦っても勝てる気がしない…」
そう言ってアリスは仕方なく砲台の中に入った。
キュインッ!
ドゴンッ!!!
ヒュウウウウウウウウウッ!!!
ドガアアアン!!
今度はグリフォンに命中したようだ。
アリス自身も着弾時に発生する爆発に巻き込まれたため、全身黒焦げになりながら、グリフォンがダメージを受けてよろめいた隙に、3機目の砲台を設置した。
「ん……。生きるって、大変」
そして気絶状態から目覚めた私は、ヒカリに復讐すべく、攻撃魔法詠唱中のヒカリの背後に回り込み、そのまま抱きつき、砲台に押し込もうとする。
「ちょっ!!。どこ触ってんのよ!変態っ!、痴漢!、エッチ!。
というか何で気絶状態から回復してんのよー!(怒)早すぎよ!」
私は気絶耐性を上げているのだよ。
そして私は反抗しながらジタバタとするヒカリに言った。
「黙れ邪魔王!。おまえはチンタラチンタラ魔法などで支援するのではなく、アリスと共に、戦地へ向かえ!!」
「ちょちょちょちょおおお!?。いやあああ゛あ゛あ゛!!!(泣)」
キュインッ!
ドゴンッ!!!!
「いーーーーーやあああああああ!!!!(泣)」
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