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その後、気絶から復活した私だが、辺りは既に暗くなっており、3人は私が気絶している間に、キャンプの準備をしていたようだ。
ヒカリ、アリス、ライカは、焚火の周りを囲むように座っており、皆んなで肉野菜スープを食べている最中だった。
ライカは、スープからニンジンをすくい上げると、ヒカリのスープの中に落とす。
「ダメよ〜?。ライカちゃん。野菜もしっかり食べないと、大きくなれないわよ?」
「えー!、他の野菜は食べれるから大丈夫だもん!」
あのク○ガキ…まだ居やがったのか。
すると、私の殺気に気付いたのか、ライカは私が起き上がる所を見ると、指差して言った。
「あー!、う○ちのおねーちゃんが起きたー!」
「ん………。ライカ。食事中に下品な事は、言っちゃダメ……」
「はーい」
そして、私も焚火の近くに腰を下ろすと、ヒカリからスープを受け取る。
「やっと起きたのね。あの砲台の山、全部片付けるの大変だったんだからね?。
あんたはずっと気絶してるし、アリスはライカちゃんの面倒を見ていたから、実際の所、私がほとんど片付けたんだから。
感謝の1つくらい言いなさいよー」
私が気絶したのはおまえのせいだろう。
それに、片付ける必要がどこにあるのかも疑問だ。砲台の山など、放置でいいではないか。
「それはご苦労だったな、67キロ。少しは良い運動になったのではないか?。
どうせ痩せたいがために、運動する口実が欲しかっただけなのだろう?」
自分の体重の事を言われ、ヒカリは私の予想通り、プンプンしながら、杖で殴ろうと試みる。
「あたしが67キロも体重があるなんて言う、その不具合を!、今すぐ修正してあげるわ!。
だから大人しくあたしに殴られなさーーい!!!」
ブゥンッ!
「デブ……」
ブゥウンッ!
「デブ……」
ブンブン!!
「デブ…?」
ブゥウウウンッ!!!
「むきいいいいいい!!!(怒)」
そんな適当に杖を振ってるだけでは当たらんな…。
そして私は、スープからニンジンをすくい上げると、ヒカリの右目、左目に目掛けて、先の尖ったニンジンを2つ、投げる。
シュンッ!シュンッ!
グサッ!、グサッ!
ダブルヒット……非常にビューティフルに決まった。
これだから投擲スキルを上げるのはやめられない。
「目があ゛あ゛あ゛ーーー!!!!(泣)」
ヒカリは、両目を抑えて、しゃがみ込んでしまった。
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