【重要】《不具合のお知らせ》フィールド上に大量に設置されているモンスタートラップまで誘い込んで、モンスターをハメてペットにする事が可能となっていました。

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「ああ、わかった。だが緊急時の時、その場におまえが居なかった時は、私を信じて欲しい。私達は仲間だからな。それくらいは信用し合って当然だと思うぞ?。それで問題ないか?」 ヒカリは頷くと、私達はアリスとライカの元へと歩いて行った。 「あ、それとアサヒ?」 「なんだ?。まだ何かあるのか?」 「危険性の高いバグと使用禁止のバグについて、このメモ帳に全部書いておいたわ」 そう言ってヒカリは、私にメモ帳を差し出した。 私はそれをペラペラとそれをめくって一通り目を通す。 ふむふむ……。やはり蘇生系のバグは全て禁止にされているようだな。 佐藤が言っていた、この世界のアリス・オンラインでは、蘇生は使えない。蘇生魔法や蘇生アイテムは、全て廃止となっている。つまり、死んだらそこまでという事だ。 そのため、アリス・オンラインに元々存在している蘇生バグを使って、他のプレイヤーを蘇生しようと試みた場合、この世界では何が起こるかわからないという事だ。 下手をすれば、世界の理に反した行いにより、世界の秩序が崩壊し、1つのバグの悪用が、大きな災いを引き起こす原因となるかもしれない。 「よくもまあ、ここまで詳細にまとめられたものだな。ヒカリのくせにやるではないか」 私はそう言うと、ヒカリの頭を撫でる。 しかし、ヒカリはすぐに私の手を払いのけて、ほっぺたを赤くし、ツンデレ定番のセリフを言う。 「はあ!?。ヒカリのくせにとは何よ!。あたしだってやる時はやるんですー!。 それに、別にあんたのために用意したわけじゃないんだから!。 あたしが忘れないように、全ての危険性のあるバグを書き留めて、整理していただけ。 今あたしの隣に居る、バグ不具合大好き変態さんが、暴走しないためにね!。 それに、この問題にあたっては、あたしやアリスやライカちゃんだって巻き込まれ兼ねない問題よ!(怒)」 ヒカリはそう言うと、プンプンしながら、早歩きで、私から遠ざかり、先にアリスとライカの元へと帰って行ってしまった。 (ふんっ。全く…。私に褒められて素直に喜ぶ事も出来ないのか、あの不器用魔王は。 これだからツンデレは困る。) そして、ライカとアリスの元に戻った私は、グリフォンを呼び、ライカを一刻も早く、村に帰す事を提案する。 「でもライカちゃん……。もう寝ちゃったわね」 「Zzz………。Zzz………。んー……。う○ちお姉ちゃん……むにゃむにゃ」 ライカはアリスに抱っこされたまま、彼女の胸の中で眠っていた。 アリスは胸が大きい方だから、寝心地が良かったのだろう。 「ん………。今日は色々あった事だろうから。きっと疲れたんだと思う」 アリスは、ライカの頭を撫でながらそう言った。 「無理もないわね。あたしだってもうクタクタよ〜。どっかのバグ好き変態さんが、あんな方法でグリフォンを退治したんだもん」 実際その方法で全員助かったのも事実だろう。少しは私に感謝して欲しいものだ。 「その悪ガキが寝ているのは都合が良い。 起きている時の奴は、何をしでかすかわからんからな。 旅立ちの村へは私1人で行こう。グリフォンは2人までしか乗れないからな」 そう言って私は指笛を吹き、グリフォンを呼んだ。 「ピギャオオオオオ!!!」 バサッバサッバサッバサッ…スタッ!
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