【重要】《不具合のお知らせ》初心者プレイヤー1人が24人参加コンテンツのレイドボスを余裕で倒せるようです。

6/48
前へ
/155ページ
次へ
そして、敵の正体も判明した。村人達は、グリフォン共に狩られている。 そして彼等は、散開して逃げている最中のようだ。 一体何故、村の近くにグリフォン共が!?。衛兵はどうしたのだ!?。 緊急事態と判断した私は、すぐにヒカリとアリスにメッセージを送り、今すぐ救援に向かうよう伝えた。 よし……増援が到着するまでの間、私1人で、この上空を飛び回る害虫(バグ)共をなんとかしなければな。 「あなたは!。あの時の冒険者様!」 そう考えている時だった。 1人の女性が私を見つけて、グリフォンから逃げる最中、私の元へと駆け寄って来た。 こいつには見覚えがあるな………確かー。 ああ、このク○ガキ(ライカ)の母親か。 「それにライカ!!!良かった!、本当に良かった!無事で!」 母親はそう叫ぶと、私は母親に、背負っているライカを預けた。 「ありがとうございます!。ありがとうございます!。冒険者様!。私の子を守っていてくださったのですね!」 母親は泣きながらそう言うと、ライカを抱きしめる。 感動の再開?、だと言うのに、ライカの方は相変わらず眠ったままだ。 「い………、いや、私は別に、そいつを守っていたわけでは………」 勘違いされた事に私はポリポリと頭を掻く。 すると、上空からグリフォンが、私と母親、ライカを狙って急降下して来た。 私はすぐに母親を押し倒して、グリフォンの攻撃を回避する。 ブゥンッッ!!! 「きゃっ!」 ドサッ! 「すまない。痛かったか?」 そう言って、私は倒れた母親に手を貸す。 「い…いえ、ありがとうございます。 冒険者様。何度も助けて貰う中、図々しいと思うのは承知の上で、お願いしたい事があります!。どうか!、どうか私達の村を守って頂けないでしょうか?。 衛兵は全員、アーク・グリフォンと名乗るモンスターに殺されました。 この村をお救い出来る方は、あの最強魔術士と渡り合った、冒険者様、あなただけです!」 「アーク・グリフォンだと!?。馬鹿な!。レイドボスが此処に居るはずがないだろう!」 アーク・グリフォン。 奴の本当の名は狂乱のグリッグス。 首跳ね女王に仕える、幻獣だ。 そして首跳ね女王の正体は魔王で、今はヒカリが魔王という事になっている。 魔王の監視が無い事を理解し、魔王城から飛び出して来たのか?。 だとするとまずいな、あいつは24人参加型のレイドバトルのボスモンスターだ。 私1人で倒すなど、バグを使わない限り無理な事だ。 そこで、私はヒカリの言葉を思い出してしまう。 『じゃあ…約束して。もうあたしに内緒でバグを使う事はやめて』………。 バグを使わないで、この状況を乗り切るなど、無理がある 今は緊急時だから、バグを使っても、あいつなら大目に見てくれるはずだ。
/155ページ

最初のコメントを投稿しよう!

360人が本棚に入れています
本棚に追加