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私の家族は、父と母、私と弟2人の5人。 父の働いてる会社が保有する団地に住んでいた。 A B Cと縦に3棟あり、5階建てで私達家族は真ん中のB棟の2階に・・・ 祖父と祖母はC棟の3階(だったかな?)に住んでいた。 うちは共働きだった為、私が通ってる幼稚園のバスの送迎時はいつも祖母だったので、帰宅先も遊ぶ場所も祖父の家。 これは小学校に上がる前まで続いた。 これは小学校1年生の時 母親から団地の敷地から出てはいけないと言われていたので、友達と敷地内にある公園で遊んでいた。 当時、団地周辺には野良猫が多く子猫の数が圧倒的だった。 公園にある遊具に飽きると、子猫を抱いてみんなそれぞれ家から牛乳や学校の給食で残ったパンを持ち寄り世話をしてた。 子供ながらにそれが大人に見つかると怒られるというのも分かっていたのか、何人かは1家族が1つ持っている2畳程の倉庫に子猫を隠していた。 楽しかったのは最初だけで、次第に猫への興味は薄れ、また違う遊びに夢中になり倉庫に子猫を隠してたのを忘れ、気がついたら中でミイラ化した子猫が発見されるということが度々あった。 しばらくすると、回覧板には 「猫に餌を与えないように」と書かれていた。 母親に 「あんたも餌あげてたの?」と聞かれ、 私は怒られると思い、つい 「あげてない」と答えてしまった。 母は潔癖な所があり、普段から野良犬や野良猫には近づくなと言われていた。 秋から冬にかけて肌寒くなってきたある日、友達が塾や習い事を始めたから今日は遊べないと言われたので、1人で敷地内の公園へ・・・ 1人で遊ぶのにも飽きてきた私は、思いついてしまった。 バレなきゃいいんだと・・・
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