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その日から私と母の間に何ともいえない空間が出来た。
元々、祖母と母は嫁姑問題で色々あった。
私が小学校に上がると同時に、祖父母は団地から車で30分程の場所に家を建てた。
そして祖父母達が引越した後、弟達の面倒を見る為、母は仕事を辞め家庭に入った。
毎日家にいる事でストレスが溜まり、弟達の世話もあり余裕がなかったのか、些細なことで私にキツくあたった。
私は祖父母が居なくなった事で逃げ場がなくなり、母の顔色を見て行動するようになった。
私が3年生の時、小学校から帰ってくると弟達もテーブルに座り、1人1人皿の上におやつがのっている。
おやつの量を見ると明らかに弟達の方が多いが、それを口にすると母の機嫌が悪くなるのは一目瞭然。
我慢してると真ん中の弟は私に1枚の煎餅を渡してきた。
1度は断ったが結局貰うことに・・・
バレないように食べていたが、弟の悪気ない一言でバレた。
それは夕飯の時、弟が珍しくご飯を全部食べた。
母が褒めた後、
「ねえねにおやつあげたから食べれた」と・・・
それを聞いた母は激怒した!
私は言い訳するように、弟がくれたと訴えたが、母は私が横取りをしたと思い込んでいる。
怒鳴り声と私の泣く声を聞いて、弟達まで泣きじゃくり、私の腕を引っ張りながら、ふすまの戸を乱暴に開けると中に押し込まれ、最後には「ガツッ」という音も聞こえた。
今思えば、反対側から開けられるのだが・・・
でも当時の私は怖くてとにかく閉められた側のふすまを開けるのに必死だった。
開かない事に恐怖でおもらしをしてしまった。
暗いし、狭いし、臭いしでその後の記憶がなく気付いた時はまた父と祖父母の家に居た。
私が起きたのに気付いた祖母が泣きながら私に何かを言っていたが、覚えていない。
私が落ち着くと祖父母は「いつでもおいで」と、優しく見送ってくれた。
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