5人が本棚に入れています
本棚に追加
どのくらいその場に居たか覚えてないが、久しぶりに車のライトが見えた。
しばらくしてドアを開け閉めする音が聞こえ、眩しくて目を細めてその先を見ようとしたが、泣きすぎたせいかなかなか目が開かない・・・
すると私の名前を呼ぶ父の声と祖父の声が聞こえた。
私は怒られると思い、咄嗟に腕をクロスさせ頭を守るようにしてとにかく謝った。
それを見た2人は怒るどころか泣きながら私に謝った。
私は訳が分からず、促されるまま車の後部座席に乗り祖父母の家に着いた。
着いてすぐ玄関先で祖母が泣きながら
「無事で良かった」と・・・
祖母が靴を脱がしてくれると、その靴を見て祖父は右足の側面(外側)だけすりきれてるのに気付いた。
どうしたのかと聞かれても分からない。
玄関を上がり廊下を歩いてると、後ろから着いてくる父と祖父は私の歩き方を見て驚いたらしい。
次の日、何故か祖父母に連れられ病院に来ていた。
いつからその歩き方になったのか聞かれたがなんの事だか・・・
医者に自分の足元を見ながら歩いてごらんと言われ、歩いた。
左足は普通だが、右足右側の側面を下にして歩いてる自分がいる・・・
この事は母親も父親も知ってるのかと聞かれ、祖父は父親は知っていると・・・
母の名前が出た途端、私の顔の右側だけが痙攣をしだした。
それを見た医者は看護婦さんが私の手を繋ぎ部屋から出るのを待ち、祖父母達はしばらく出て来なかった。
私の体に異常をきたしてる原因はストレスからくるのだと・・・
私は後々に聞いた。
最初のコメントを投稿しよう!