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しばらく学校は休む事になり、その間は祖父母の家で暮らし、大人達が話し合った結果、私は祖父母の家から近くの小学校に転校する事になった。
後で聞いた話では、両親に離婚の話まで出てたらしい・・・
それを母が納得しなかったと・・・
祖父母の家の近くには同い年の子供らも多く、すぐ友達になり毎日が楽しかった。
顔面麻痺もなくなり、右足も極力意識して歩くようにしていた。
母とは月1で会うか会わないかぐらいで会話も父を通してだった。
学校が休みの日には祖母が作ってくれた特大おにぎりとおかずを持って祖父の運転でドライブし、遊びにも連れてってくれて、祖父母が私の親代わりをしてくれた。
そんな祖父が少し前から体調を崩して大きい病院に入院した。
病院嫌いな祖父はギリギリまで痛みを我慢し、その結果治療は手遅れに・・・
私が小学校6年生の時にガンで亡くなった。
私が中学を卒業する頃、父達は団地を離れて祖父母の家から車で15分程の所に土地を買い家を建てた。
1番下の弟が小学校に上がると同時に母はまた職場へ復帰し、身内から借金して家を建てた。
そして私が高校に入学すると、意外にも母からまた一緒に暮らそうと話を持ちかけられた。
祖母は反対した。
でも母の言い分は、祖母の年齢を考えると私の事でこれ以上負担を掛けたくないとの事・・・
父とも相談し、私は悩んだ挙句、入学と同時にバイクの免許をとり、祖母の家の近くのコンビニでバイトする事にし、たまに祖母の家に泊まる事を条件に一緒に暮らす事を承諾した。
弟達とは離れていても仲が良かった為、一緒に暮らす事になっても喜んでくれたが、母と私との距離は近からず遠からずで必要最低限の会話だけ・・・
でも弟達に対する愛情と私に対する愛情は見ても分かるように、差があり過ぎた。
今までの空間は埋まらない・・・
私は高校卒業と同時に就職し、一人暮らしをする為アパートを借り家を出た。
契約料は母が支払ってくれて、場所は近場で父が決めた。
父は心配なのか、週2で顔を出し、その度に大きな買い物袋を置いて私の近況報告を聞いて安心して帰って行く。
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