突然の出来事

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突然の出来事

それは突然の出来事だった。 誰にも予想できない出来事。 でも、何故だろう。 僕はその出来事にどこかホッとしていた。 いや、、、。 何故だろうなんて、曖昧な言葉で格好をつけるのは止めよう。 僕はいつでもそうだった。 物事をいつも曖昧にして、大人ぶっているだけで、その実ただ、ただ、逃げていただけだ。 そう、逃げて逃げて、、、そして逃げ疲れた。 けれど、もう逃げる必要がなくなった。 正確に言えば、逃げることすら出来なくなったと言うべきなのだろう。 そう、逃げるという次元に僕はもう存在しない。 だから、僕はこの出来事にホッとしているのだ。 でも、何故だろう。 何故、僕はホッとし、こんなことを考えられているのだろうか。 この何故だろうは先程の格好をつけたものではなく、紛れもない事実に対する疑問であり、その疑問に対するはっきりとした答えは瞬時に出るものではなかった。 だって、僕は、、、。 死んでしまったのだから。
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