第1章 こうして望んでもない俺の青春が始まった 

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 その直後、夏川の顔が少し赤くなったのは気のせいか?と思っていると悠人がこちらを見ながらニヤニヤしている。まぁ、こいつがおかしいのはいつものことだから無視するかなどと考えていたそのとき、突然悠人が何か思い出したように聞いてきた。  「そう言えば二人とも部活は決めたのかい?」  「いや、まだ決めてないよ」  「湊は?」  「俺もまだ。そもそも入らないといけないのか?」  「おいおい湊、入学前説明会でこの学校のモットーは文武両道だから生徒は必ず何かしらの部活に入らないといけないって言われただろ?」  俺が「そうだっけ?」みたいな顔でとぼけていると  「まったく。これだから湊は」  と悠人はあきれた表情で言葉を漏らした。
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