第1章 こうして望んでもない俺の青春が始まった 

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すると、悠人が小さな声で  「百合には内緒ね」  とささやきながら一枚の紙を渡してきた。その紙には  「Enter the 3,12,5,1,18/26 club           ~この真意に気づかなければこれは消え失せる~」  と記してあった。これは何だと聞こうとするのもつかの間  「これからホームルームを始める。私がこのクラスの担任の松川緑だ。三年間よろしく頼む」  とホームルームが始まってしまい悠人にこの紙について聞くこともできず、ホームルームが終わるのを待つしかない。隣を見ると悠人はニヤニヤしている。絶対わざとこのタイミングで渡しやがったなと考えている間にも松川先生の進行のもと淡々とホームルームは進んでいった。  松川先生は見た目は若く見え、さばさばした印象だ。クラスの係をすんなりと決め、今後の日程について話してホームルームを終わりとした。
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